ポラスグループ 地域密着農耕型経営で売上高4年連続 2500億円超 経常利益 149億円を達成_注文住宅受注棟数は前年比128.9% 魅力ある街づくりを加速し今期 2950億-170億円めざす

創業55周年を迎えたポラスグループの2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)は、建設資材の高止まり、住宅ローンの金利上昇等の消費マインドへ影響を与える厳しい環境のなか、創業から基軸としている地域密着農耕型経営を推進し、人的資本への集中投資などで直近は減収・減益ながらも、売上高は 4年連続で 2,500億円を超え、経常利益は149億円に。

6月30日にはポラスグループ決算説明会を開き、ポラス 中内晃次郎 代表取締役、中央住宅 品川典久 代表取締役社長、ポラス 経理部 星野理 部長、ポラス コミュニケーション部 斉藤康彦 部長、ポラス 経営企画部 内藤典武 部長らが登壇した。

分譲住宅契約棟数は2,826棟 前年比 110.6%

ポラスグループは、地域と住まい、自然が調和した「アイムスひばりが丘」、シンプルで心地よい暮しを実現した 「楽家RAKUYA松戸・高柳」などの分譲地を始めとし、全棟邸別設計により顧客の多様な価値観に対応した暮し方の提案、街づくりが評価され、契約棟数は増加。

分譲事業契約高は過去最高に。

また、マンションでは快適で便利な暮らしを実現すべく、実用新案取得のマンション供給により契約戸数が347戸に。

また花粉対策を施したモデルルーム開設など、話題性の高いマンション展開を図っていったのも注目を集めた。

注文住宅受注棟数 700棟超 前年比128.9%

2024年3月には、 6カ所目となる『体感すまいパーク吉川美南』をオープン。

グループ内の新築戸建住宅「PO HAUS」「北辰工務店」「HaS casa」3ブランドが展開するセミナーや見学会などの案内強化により来場予約からの受注が増加し、受注棟数が700棟超え(714棟)に。

注文ドメイン受注高は過去最高。

プレカット外販売上坪数が1,102千坪、生産坪数No.1を継続

ポラスグループは、全国6拠点の工場からプレカット材を安定供給し、非住宅提案(福祉施設・店舗・事務所・診療所)などの需要増により生産坪数No.1を継続。

福祉施設などの受注を中心に、非住宅の受注坪数が104,107坪と前年比113%に増加。

あわせて、4号特例の縮小を背景に設計ニーズが高まり、安全で信頼性の高い許容応力度計算が評価され、プレカット木材と許容応力度計算のセット販売による売上坪数が増加(前年比141%)した。

また大阪・関西万博の公衆トイレも、ポラスグループのプレカット資材が使われている。

売買仲介件数・手数料とも過去最高更新

ポラスグループの不動産売買仲介事業は、地域密着経営によるに店舗展開より売買仲介件数が3,141件(前年比117%)と増加。

あわせて注文部門及び賃貸部門による売買仲介の強化により売買仲介手数料が過去最高を更新した。

リフォーム事業は受注高・売上高とも過去最高

リフォーム事業は、受注高、売上高ともに過去最高を更新。

補助金提案による受注件数が増加(前年比216%)し、契約者むけサービスのポラスグループ大感謝祭からのリフォーム受注は 2年連続 10億円超え。

受注高、売上高ともに3年連続で 100億円超えとなり、過去最高を更新(売上高10,970百万円)した。

賃貸仲介手数料が過去最高を更新

ポラスグループ賃貸仲介事業は、賃貸物件の入居者再募集時における AI査定を活用した賃料改定提案の強化、繁忙期は再募集物件のうち約7割が家賃改定による単価向上を実現。

あわせて社宅斡旋の全営業所対応により、法人契約を中心とした高単価物件の契約割合が前年比148%に伸長し、賃貸仲介手数料が過去最高を更新(497百万円)した。

国内外のアワードで高評価を獲得

ポラスグループが手がける空間・デザイン・技術伝承は、2025年3月期も国内外のアワードなどで高い評価を得た。

◆グッドデザイン賞 13点が受賞 22年連続通算受賞点数96点

◆オリコン顧客満足度でNo.1を7年連続獲得(建売住宅 ビルダー 首都圏部門)

◆世界3大デザイン賞の iF DESIGN AWARDS を3年連続受賞

IDA (International Design Awards)では銀賞1物件、銅賞2物件、佳作9物件の合計12物件が受賞

GERMAN DESIGN AWARDでは、2物件が優秀賞を受賞、その他多数の海外アワードを受賞

◆建設マスター受賞(14人目)、建設ジュニアマスター受賞(9人目)

◆第62回 技能五輪全国大会では建築大工職種で3名が敢闘賞を受賞

2026年3月期は売上高2,950億円 経常利益170億円 予想

ポラスグループは2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)、予測困難な経済情勢が続く状況においても、地域社会から求められる企業をめざし、地域密着経営を通じて魅力ある街づくりの推進をするとともに多様化する暮らしのニーズに応える提案を行い、売上高2,950億円、経常利益170億円と予想する。

また、次のような事業・サービスを強化・推進していく。

◆地域の特性を活かした魅力ある安心、安全な街づくりを提案

◆6カ所の体感すまいパーク、ポラステクノシティを活用した注文住宅の受注拡大

◆坂東工場の設備機械の更新による生産能力向上、オリジナル構造計算ソフト「ウッドコネクター」による許容応力度計算とセットによるプレカット木材の販売推進

◆地域コミュニティとのリレーション構築による不動産売買仲介、リフォーム事業、賃貸管理事業等の各事業のシェア拡大

◆第39回南越谷阿波踊りの支援を通じた地域貢献