
京都 出町柳駅と八瀬・鞍馬を結ぶ京阪グループ 叡山電鉄(叡山電車)。
その叡山電鉄に1987年から登場しいまも活躍する700系が、登場から30年が経つことから、順次リニューアル工事を経て再び営業運転に就く車両があるなか、最後に残った2両が、展望車化改造を施し新しい観光車両 100系「舞」(まい)として2025年中にデビューする。
イラストからは、通常の客室窓とルーフの間に、従来車にはなかった展望窓が並んでいるのがみえる。
9/27 には、八瀬比叡山口駅で開催される開業100周年記念式典で、その1両が無料一般公開される。
四季折々の移ろいゆく季節を象徴する「花の丸文様」

改造後の形式は100系。700系724号車が 100系101号車に、721号車が102号車に。
外観デザインは、四季折々の移ろいゆく季節を象徴する「花の丸文様」で、叡山電車沿線で見られる花々が織りなす景観を表現。
春の桃や桜、夏のアジサイと撫子、秋のもみじや萩、冬の南天が描かれ、四季の彩りを楽しむ心を誘う。
これらの景観に加え、四季をイメージした色彩豊かな「瑞雲文様」、清らかな水の流れを思わせる「流水文様」を配し、沿線に四季の花々が咲き誇るような趣を表現。
自然を愛でる美しい伝統的な和柄で、日本の自然や文化の奥深さを感じられる特別なひとときに。
デザイン提供・監修は、当社沿線のファブリックメーカー、川島織物セルコンが手がた。「舞」題字は書道デザイナー 林真帆。
握り棒は簪(かんざし) つり手は髪飾り
内装デザインは、京都の伝統と文化を象徴する「着物」に着想を得た。
壁面には伝統柄を淡くあしらい、座席は帯、スタンションポール(握り棒)は簪(かんざし)、つり手は髪飾りに見立て、着物を彩る小物をモチーフに。
さらに、床やつり手には木調の素材を採用し、沿線の山々と調和する叡山電車の姿を表現した。
パノラマ感のある窓からは、四季折々の風景を楽しむことができ、日常利用はもちろん、観光客にも「着物をまとって出かける時のような、明るく心弾む気持ち」を感じていただける空間をめざした。
デザインは IFOO 。
