サントリーウエルネス Be supporters! Beサポ!チカラ 感動 ワクワクをくれた「人生100年時代の物語大賞」に涙 認知症や高齢者が地元 Jリーグ応援“支える側”で幸福寿命アップ

高齢者施設の高齢者や認知症の人など、日ごろ周りから支えられる場面の多い人が、地元の Jリーグクラブを応援することで「支える存在」「支える側」になることをめざした取り組み―――「Be supporters!」(Beサポーターズ! Beサポ!)。

この Beサポ! で生まれた物語のなかから、全国 1万1218人の投票で選出された 3つの物語を表彰する「人生100年時代の物語大賞」授賞式が開催され、ゴールド・シルバー・ブロンズ・職員の各賞受賞者を称えた。

受賞者たちにエールをおくった登壇者は、辻井隆行Jリーグ執行役員、作家 岸田奈美氏、安藤なつ(メイプル超合金)、サントリーウエルネス 栗原勝範 代表取締役社長、東京都健康長寿医療センター研究所 藤原佳典 副所長、サントリーウエルネス生命科学研究所 平野杉 研究員、町亞聖アナウンサーら。

―――受賞者たちの想いや、称える応援者たちの声を、ここからみていこう。

ゴールド:あきらめない 91歳、転んでも立ち上がるヨシコさんの物語

授賞式登壇職員:医療法人真人会 はるかぜの丘 はるかぜデイサービスセンター 安立誠さん

◆足立さん

ヨシコさんともっと楽しみたい」というスタッフの想いから始まった活動が、レノファ山口の松田選手との絆を結び、91歳の彼女に驚くべき活力を与えてくれました。

目標に向かって困難を乗り越えるヨシコさんの姿は、私たち支援者にとっても大きな希望であり、原動力となっています。

今後もこの受賞を励みに、関わる全ての皆様と共に『人生の喜び』を見つけ、いくつになっても輝けるよう挑戦を続けてまいります。

◆安藤なつ(メイプル超合金)

推し活は本当に楽しく、明日への活力になると改めて実感しました。

松田選手を全力で応援するヨシコさんを、職員の皆さんが支え、そして松田選手もヨシコさんを支えるという、この温かい縁の循環にとても感動しました。

関わる皆さんの気持ちがひとつになったような、素晴らしく素敵な一体感でした。

「感極まり涙が止まりませんでした」

◆サプライズゲスト Jリーグ 川淵三郎 初代チェアマン

サントリーウエルネス様、そして参加者の皆様、本日は本当にありがとうございました。

Jリーグが目指してきた『スポーツを通じた地域社会への貢献』が、このような温かい形で具現化されていることに、感極まり涙が止まりませんでした。

年齢を重ねると薄れがちな『生きがい』や『感動』を、皆様が全身で表現されている姿に、わたし自身が大きな勇気をいただきました。

シルバー:応援の魔法がもたらした、介護現場での驚きの変化

授賞式登壇職員:社会福祉法人セイワ 介護老人福祉施設 鷲ヶ峯 鈴木勝利さん

◆鈴木さん

本来出席予定だった入居者様の『代わりにとってきて』という力強い言葉に背中を押され、本日は代理で登壇いたしました。

3年間の活動を通じ、誰かを応援することは、応援する側自身にも『必要とされている』という喜びや大きな活力を与えてくれるのだと強く実感しています。

現場の人手不足など課題はありますが、入居者様が生み出すこのパワーを糧に、今後も活動を継続してまいります。

◆辻井隆行 Jリーグ執行役員

Beサポ!を通じて、スタジアムだけでなく、施設から応援してくださる皆様一人ひとりに深い物語があることを知り、Jリーグ職員であることをあらためて誇りに思いました。

入居者様を家族のように支える施設職員の方々の献身にも深く感銘を受けております。

これからも高齢者の皆様を含め、多くの方に足を運んでいただいたり、応援してもらえるような価値あるリーグ運営に全力を尽くしてまいります。

ブロンズ:4年ぶりに外の世界へ~植竹さんが教えてくれたこと~

授賞式登壇職員:ReHOPE 東戸塚 田中貴大さん

◆田中さん

この度のブロンズ賞の受賞を大変光栄に思います。

元 Jリーガーである私が、サポーターの皆様や横浜FC、医療チームと連携し、4年ぶりの外出を望むご利用者様の夢を叶えられたことは、かけがえのない経験でした。

残念ながらご本人は旅立たれましたが、『いつになっても目標を持ち、人生は楽しめる』という教えは私たちの胸に刻まれています。

この賞は植竹さんからの贈り物です。

今後もホスピスを必要とする方々の想いに寄り添い、その人らしい時間を支えてまいります。

◆岸田奈美 作家

利用者様のために涙ながらに語る姿から、皆さんが過ごされた素晴らしい時間が伝わり、深く心が動かされました。

植竹さんの「笑顔が見たい」という一心で、求められる以上の優しさや思いやりを発揮されたことが物語から溢れていて、初めての朗読でしたが自然と胸が熱くなりました。

ご本人にも届いてほしいと願うほど、愛に満ちた素晴らしいエピソードでした。

職員賞「私がやりたかった介護がここにある」

授賞式登壇職員:SOMPO ケア ラヴィーレ久地 横山雅裕さん

◆横山さん

Beサポ!の活動を通して、ご利用者様はもちろん、現場で働くスタッフともやりがいを創出し、笑顔あふれる介護をしていきたいです。

介護というと 3K と言われがちですが、私は『変えていく、価値ある、感動できる』のニュー3K を目指しています。

Beサポ!の活動はまさに、その『価値ある、感動できる』介護を実現するものです。

私がやりたかった介護がここにありました。

「相手の優しさに気づく広い視野を持つこと」

◆東京都健康長寿医療センター研究所 藤原佳典 副所長

高齢になると意識が自分に向きがちですが、選手に関心を持ち客観的に見ることは『社会的認知機能』の維持に不可欠です。

今回の松田選手の施設訪問は、世代を超えたリスペクトと感謝が通い合う、人とのつながりの理想的な形だと感じました。

相手の優しさに気づく広い視野を持つこと、それ自体が一番の優しさであり、そうした心の交流が生まれたことをたいへん嬉しく思います。

「ワクワク つながり 認められる」

◆サントリーウエルネス生命科学研究所 平野杉 研究員

サントリーウエルネスでは 2023年より研究に取り組み、身体的な制約の有無に関わらず、最期まで前向きに幸せを感じられる期間を『幸福寿命』と定義し、その重要性を発信しています。

実際に推し活をされている方々の調査からは、推し活が『生きがい』と強く連動し、他者とのつながりの量だけでなく、役割や承認といったつながりの質をも深めていることが明らかになりました。

日常の中で心が動くワクワクを見つけ、つながりを感じ、誰かに認められる役割を持つこと。

これら 3つの要素が幸福寿命を延ばす鍵となりますので、ぜひ皆さまも日々の生活の中で意識してみてください。

―――後半は、「あなたの考える、人生 100年時代を幸せに生きるヒント」を、それぞれがこう伝えた。

「自分が楽しくて健やかなのがいちばんやで!」

◆岸田奈美「自分が楽しくて健やかなのがいちばんやで!」

誰かのために尽くすだけでは長続きしません。

まず自分が心から楽しむことで、そのポジティブなエネルギーが自然と周囲を助けることになります。

親がイキイキと過ごす姿は、家族にとっても何よりの安心につながります。

◆藤原 副所長「3つのK 感謝・寛容・感激」

日々に感謝し、他者を許す寛容さを持ち、心を動かす感激を大切にすること。

渋沢栄一の生き方にも通じる『感謝・寛容・感激』という新しい“3K”にあります。

この要素こそが、現代の私たちが幸福寿命を延ばすための羅針盤となります。

◆安藤なつ「好きぃー」

お笑いと並行して、介護の仕事がとにかく『好き』で、20年関わってきた。

利用者さんが喜んでくれると心が踊ります。

ご家族の介護をされている方には、プロである介護職の私たちを頼っていただき、私自身も『好き』という熱量で関わり続けたいです。

◆平野 研究員「趣味を持つ、続ける」

研究においても、趣味は幸福度向上や生きがいにつながることが明らかになっています。

趣味を通じて他者との交流や『先生役』という新たな役割が生まれる事例もありました。

社会との接点を作り人生を豊かにする鍵として、趣味を大切にしてほしいです。

Be supporters! Beサポ! に注目

Beサポ!は、高齢者施設の高齢者や認知症の方など普段は周囲に「支えられる」場面の多い人たちが、地元クラブの“サポーター”となって応援することで、クラブや地域を「支える」存在になり、心も身体も元気になることを目指す活動。

「いくつになってもワクワクしたい、すべての人へ」をコンセプトに、2021年から サントリーウエルネス と Jリーグ が全国で活動を推進。

参加者は 2024年 12月時点で、全国約 230施設・延べ約 1 万人に広がった。

活動開始以来、“推し”の選手ができてから周囲との交流が増え、施設のムードメーカーになった 90代女性、選手に「命尽きるときまでサッカーを楽しみなさい」というエールを送った 107歳女性、認知症の状態にありながら、遠い他クラブに移籍した“推し”の選手に会う夢を施設職員といっしょに叶えた 80代女性など、さまざまな高齢者たちの心揺さぶる物語が生まれている↓↓↓
https://www.suntory-kenko.com/besupporters/