ヨーグルトファーストで痩せ体質ってホント!? 酪酸菌や乳酸菌が GLP-1 をつくりだし食欲&血糖値の上昇を抑えるという説を、年末年始や出張中でも毎日続けてみたら……

食事の前にヨーグルトを食べる習慣 ―――ヨーグルトファースト。

フジテレビ系列「ホンマでっか!? TV」の「ダイエットは卒業!痩せ体質SP」(2024年12月25日 放送回)で注目を集めた話題のひとつが、このヨーグルトファースト。

「ヨーグルトファーストで痩せ体質になる」という専門家の説は、ほんとうか―――。

結論からいうと、身体の変化は実感した

実際に、スーパーマーケットやコンビニの乳製品売り場でフツーに売っているヨーグルトを、年末年始の仕事休みからトライしてみた。

12月28日から、朝起きてから水分補給の意味でコップ1杯の水を飲んで、お腹が動き出したあたり、「ちょっと朝ごはん食べようかな」と感じたタイミングで、ヨーグルトだけ食べる。

このヨーグルトファーストを始めて3~4日後の年明け年始。こう感じた。

「あっ、朝や昼の食事量が減った!?」

番組に出演していた岡本宗史医師のあのことばを思い出した。

「ヨーグルトに含まれる酪酸菌・乳酸菌の効果で、GLP-1 と呼ばれるホルモンをつくりだし、GLP-1 が腸管の動きを遅らせて、食欲を抑えられるうえに、血糖値の上昇を抑えられる」

こうしたヨーグルトファーストという習慣は、2018年、同志社大学 生命医科学部 糖化ストレス研究センター 八木雅之 教授らの共同研究で、すでに明らかにされていた。

食後の血糖値上昇を抑えることが判明

当時の調査結果によると、ヨーグルトを米飯の前に食べると、食後の血糖値の上昇抑制をすることが判明。

またヨーグルトを米飯の前に食べるヨーグルトファーストは、すでに報告されている、米飯よりも野菜サラダを先に食べる食事法「ベジタブルファースト」と同等、またはそれ以上の効果があることがわかった。

ヨーグルトの食後高血糖抑制作用には、ヒト臨床試験もあり、これはヨーグルトに含まれる乳ホエイ中のアミノ酸や乳酸が寄与しているようだ。

健康診断で測定する空腹時血糖値が基準範囲内であっても、食後の極端な高血糖状態は、老化の原因である糖化ストレスを招く。

食事にヨーグルトを追加して摂る食習慣は、食後高血糖の抑制により糖化ストレスを軽減し、老化や疾患の進展予防に寄与する可能性があるというのだ。

こんな2020年の記事も参考になる↓↓↓
◆ヨーグルトを食べると糖尿病リスクが低下 間食をヨーグルトに置き換えるだけで効果(糖尿病ネットワーク:創新社)
https://dm-net.co.jp/calendar/2020/030545.php

そして、さらにヨーグルトファーストを続けていくと……。

出張先や新幹線車内でも習慣づいて◎

朝、まずヨーグルトを食べる“ヨーグルトファースト”を習慣づけると、朝食やランチの食事量が抑えられること は年末年始の仕事休みからあけてさらに実感する。

たとえば朝、ヨーグルトだけ でも食べて出かけると、これまで移動途中にとっていた朝ごはん屋さんや、ランチ店に立ち寄る回数も減った。

季節は冬ということで、自宅で野菜の切れ端(端材)やコンソメを詰めて、熱湯を注ぎ入れるだけで済むスープジャーを持ち歩くようになって、お店で朝食やランチをとる回数が、確実に減った。

さらに、仕事が動き出し、早朝からの出張も増えると、駅構内のコンビニでヨーグルトとおにぎり1個を買って、たとえば東京駅を出てすぐヨーグルトを食べて、名古屋へ着く手前で おにぎり を1個食べると、昼過ぎまで空腹感もなく過ごせる。

これには「これいけるじゃん」と。

―――岡本宗史医師がいうように、食前にヨーグルトを食べる“ヨーグルトファースト”で、痩せ体質になるという話題は、2025年の新しい食生活で、身体を軽くしたい人に、取り組みやすいメソッドと、実感した。