2020年ビジネス書年間ランキング1位の「人は話し方が9割」(すばる舎)、大量増刷中の「喜ばれる人になりなさい」(すばる舎)の著者で、人財育成JAPAN 代表取締役の永松茂久氏は、いまなにを想いどう著作活動に挑んでいくか―――。
ワクセルを主催する嶋村吉洋氏との対談で、こんな言葉が飛び出した。
本を読まない人たちとテレワーク全盛に刺さった本
(以下、永松茂久氏の言葉)
今回の「人は話し方が9割」は、もともと本を読まない人たちが手にとってくれたのが大きいですね。
本を読まない人たちに、「話し方」っていうテーマが、刺さったんでしょうね。
「人は話し方が9割」は実は、「苦手な人と無理して話さなくていいんじゃない?」という発想から生まれた。
「いっしょうけんめい話を聞いてくれる人に話せばいいんじゃないか」と。
コロナ禍で部数が伸びた理由は、おそらく自宅でいろいろ考える時間が増えた。
テレワークで、オンライン上の話し方のほうがリアクションがリアルに出ちゃうんですよ。聞いてるときと聞いてないときの差が激しく出る。
あとは出版社の社長や営業などと仲良くなって、「日本一とりたいね」って意気投合して、みんなでタッグ組んで突っ走れたのがよかったですね。
著者育成では、「この著者とやりたい」と思ってもらえる人になろうって伝えています。コンテンツ力や執筆力も必要だけど。
「人に役に立ちなさい」と教えてくれた母親にいま伝えたいこと
まず本を出版したら、母親の墓前にメッセージを添えて著書を置くと決めてます。
いま母親に伝えたいことは「人に役に立つ人になるようにがんばります」です。いまも。
いま、出版業界をもっと盛り上げたいという思いがあって、そのためには著者育成をめざすべきと考えています。
「ビジネス書っておもしろいんだ」ってもっと感じてもらえるように、地に足つけて著者育成に集中しようと思っています。
それから、ぼくは大切にする人たちをとことん大切にする時期でして、あまり出回らないようにしています。ぼく自身は外へ出ていくのを控えて。
だから、まわりからは最近、レアキャラ扱いされています(笑)。
クラブハウスなどに通った時期もあったけど、虚しさも感じてきた。その時間を執筆にあてたいなと思い始めました。
ことし出す本もことし下半期までに4冊が決まっていますし、出版に集中しようと。
「喜ばれる人になりなさい」に想うこと
母親が死んだときに、「喜ばれる人になりなさい」を書こうと決めていました。
20代30代に読んでもらいたいと思って書きましたけど、出版されたら40~60代の女性に刺ささりました。うれしい誤算でした。
母親が主役なので、母親目線で読んでもらったのか、親が高齢をむかえる人たちに刺さったんでしょうかね。
―――これから執筆する著書も、いつも忘れずに軸としていることは、本を閉じたあとの読後感と、読者を蚊帳の外に置かないこと。みんなに共通するあるあるから共有すること。ここを大事にしています。
◆ワクセル
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