
ファミリーマートは、コンビニ・書店・飲食店など全国6万店で利用できる全国共通プリペイド式ギフトカード(商品券)「QUOカード」の販売を11月23日までとし、QUOカード利用は12月22日までとして、販売・利用とも年内中に終了させる。
ファミリーマート店舗でのみ利用できる「ファミリーマート専用プリカ」「サークルKサンクス専用プリカ」「シネマカード」は、12月23日以降、利用できなくなる。
あくまでファミリーマートだけの販売・利用終了で、QUOカード自体の販売や他の利用可能店での利用は、そのまま継続する。
カード裏面をチェック

12月23日以降、利用できなくなるファミリーマート専用プリカ・サークルKサンクス専用プリカは、カード裏面記載の「ご利用範囲」に、「ファミリーマート(一部店舗を除く)」「サークルK全店、サンクス全店」「ファミリーマート全店、サークルK全店、サンクス全店」などと記されたカードが該当するから、気になる人は手元のカードを早めにチェックを。
超人手不足やキャッシュレスの波に先手

ファミリーマートは、「クーポンもポイントも決済も、毎日の買い物で使えば使うほどおトクなオールインワンアプリ」とうたう「ファミペイ」の普及拡大にむけて、おトクなクーポンや企画を絶え間なく打ち続けている。
いっぽうで、QUOカード などはこのカードを読み取る専用デバイスや決済システムも要るうえに、有人レジでスタッフが手入力で決済していく手間もある。
たとえば、QUOカード が利用できるエネオスの一部店舗で給油してみると、セルフ給油機に QUOカード を入れる機材やフローもなく、スタッフに聞いてみると、店内レジへ誘導され、現金払いと同様のレジカウンターでの処理時間がかかったうえに、再びクルマへ戻り自分で給油、さらに QUOカード 処理のためにレジカウンターへ戻る…というスタッフにも客にも手間がかかることを体験した。
非接触 無人化 アプリ化で消費者動向 マーケ 商品開発を加速

非接触化・無人化・アプリ化へと向かう流れは避けられない。
コンビニと同じぐらいみんなが使う鉄道やバスも、交通系ICカードやクレジットカードでタッチ決済するシーンが広がっている。
また、従来までの決済やチケット購入で使われている機材の高騰化・利用者数減少もある。
たとえばJR線や大手私鉄線などに設置されている自動改札機は1台1000万円~1500万円、きっぷ購入や交通系ICカードチャージができる券売機も1000万円前後、多機能化するとさらに高額になるといわれている。
利用数が減るいっぽうの決済方法のために、多額のコストをかけられない。
もちろん、QUOカード は消費者に広く親しまれている便利な商品券だから、これからも利用者に愛され続けていくはず。
コンビニ業界はもちろん、ほかの業種業態でも広がっていくはず

これを記している側も、終活やミニマリストといった考え方に共感しながら、モノやコトをばっさり減らしてきた。これからも。
カードもそのひとつ。会員カードやポイントカード、スタンプカードなどを整理し、使い切ったうえでぜんぶシュレッドした。
クレジットカードも必要なものだけに留めた。
―――今回のファミリーマートの動きは、コンビニ業界はもちろん、ほかの業種業態でも広がっていくはず。
