エマーキットの水橋保寿堂製薬がオール富山で開発する“米ぬか+海洋深層水→化粧水”に地元生産者や専門医も期待 販売利益は地域に還元し新たな“富山経済循環”めざす

まつげ美容液「EMAKED」(エマーキット)、もずの魔法 ローション「LOTION OF MAGIC MOZ」、国内最高レベルの高機能薬用日焼け止め「MELA PROTECT」などを手がける、富山の老舗製薬メーカー 水橋保寿堂製薬(みずはしほじゅどうせいやく)が、オール富山で商品開発しその利益を地域に還元し富山の新たな経済循環を生みだす「日本一の美肌プロジェクト」を本格始動。

その第一弾が、富山ブランド米「富富富」(ふふふ)の製造過程で生まれる 米ぬか(米糠)をアップサイクルし、肌ケアを重視した化粧水を12月の完成をめざしている。

なぜ地元ブランド米の 米ぬか から“オール富山の化粧水”をつくるか。水橋保寿堂製薬 木下雄介 代表取締役が開発背景や“オール富山の強み”についてこう教えてくれた。

富山県の豊富な自然資源 × 創業以来77年の製造技術

「地球温暖化や紫外線量の増加、SNSを通じた外見意識の高まりなどで、若年層を中心に肌トラブルが年々深刻化しています。

水橋保寿堂は、こうした若年層の肌トラブルを社会課題と捉え、肌ケアの在り方を見直すことを目的に本プロジェクトを立ち上げました。

水橋保寿堂が本社を構える富山県は、日照時間が短く、年間降水量も多いことから、豊富な地下水に恵まれた“水の国”としても知られています。

こうした水資源が豊かな自然環境を背景に、富山は「くすりの富山」として医薬品産業が発展してきた歴史を持ち、肌へのやさしさを重視した商品開発においても大きな可能性を秘めた地域です。

水橋保寿堂製薬は、創業以来77年にわたり培ってきた製薬技術と、富山県の豊富な自然資源を掛けあわせることで、肌への負担を抑えたスキンケア製品の開発に取り組んでいきます」(水橋保寿堂 木下雄介 代表)

未利用資源 米ぬか × 富山湾の海洋深層水

ブランド米「富富富」(ふふふ)は、富山県が約10年をかけて開発し、高温や病害虫に強く、安定した品質で栽培できることから、環境にやさしい持続可能な農業を支える注目の品種。

水橋保寿堂 率いる「日本一の美肌プロジェクト」第1弾は、この「富富富」の精米工程で発生する米ぬかに着目。

これまで十分に活用されてこなかった米ぬかには、ビタミンやミネラル、保湿成分などが豊富に含まれ、スキンケア原料として有用な成分を多く含んでいる。

この未利用資源をアップサイクルし、ミネラルバランスが豊富な富山湾の海洋深層水と掛けあわせた化粧水を開発していく。

農家や医師も期待「自然由来の素材で大きな美容効果」

水橋保寿堂 率いる「日本一の美肌プロジェクト」に、医療専門家・地元生産者も、地域と連携したスキンケア開発に期待を込める。

水橋保寿堂と共同開発・監修実績がある皮膚治療 専門家・青山スキンクリニック冨田理紗子院長もそのひとり。

「富山で採水される海洋深層水は、ミネラルが豊富で保湿効果などが高いことに加え、pH が肌に近く刺激が少ないため肌に負担なく使用できます。

また富山の米ぬかにはビタミンやセラミドが含まれて、乾燥肌の改善にもつながります。

この自然由来の素材を組み合わせることで非常に大きな美容効果が期待できます」(冨田医師)

また、ブランド米「富富富」生産者アグリライズ南保 藤澤ちひろさん、蒼ファーム高山直子さんもこんな期待を込めている。

「富富富 は、富山県独自の栽培基準によって生産管理されています。

富富富というブランドが、食だけでなく、化粧品として多くの方にブランドを知っていただけることはとてもうれしい」

富山の富富富というブランドが、このプロジェクトを通して、地方都市から全国へ、そして世界でも活躍していくような、富山を代表するブランドへと成長していきたいです」(藤澤さん)

「入善町のお水は『日本一きれい』といわれているので、そのおいしい水でつくられた 富富富 というお米が、食べるだけでなく化粧品として多くの方に知っていただけることは、生産者としても非常にうれしく思います」(高山さん)

販売利益は地域に還元し、富山に新たな経済循環を

水橋保寿堂製薬、1948(昭和23)年に富山県で創業し、医薬品・化粧品・健康食品の企画・開発・販売を手がける製薬会社。

創業以来77年にわたり、原料に徹底的にこだわった高品質な商品を提供し続け、代表的商品のまつ毛美容液「EMAKED」(エマーキット)は多くのアワードを受賞し高い評価を得ている。

水橋保寿堂は、「日本一の美肌プロジェクト」で開発された商品の販売利益は、地域に還元し、富山に新たな経済の循環を生み出す原動力にするという。

◆ 水橋保寿堂製薬「日本一の美肌プロジェクト」
https://toyama.mizu-ho.com/