F1参戦で培った技術と専門知識をロードカー開発に惜しみなく注入するイギリスの名門スポーツカーメーカーマクラーレンオートモーティブ(McLaren Automotive)。
その最新モデル「アルトゥーラ」(McLaren Artura)が日本初上陸。同社初のハイブリッドスーパーカーだ。
◆別記事「世界一の筋肉美と機能美、マクラーレンHVモデル「アルトゥーラ」の衝撃_空力と動力性能を極めたグラマラス」
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「トップアスリートの肉体を工業製品で体現」
このスーパースポーツHVモデル「アルトゥーラ」の発表会には、マクラーレンオートモーティブアジア 正本嘉宏 日本代表をはじめ、スペシャルゲストに「義足陸上初のメダリスト」で東京パラリンピック代表内定パラアスリート 山本篤と、キャスター安藤優子がスペシャルゲストで登場。
世界第一線で活躍するプロアスリートの哲学と、マクラーレンの理念が重なるトークを展開した。
山本篤は、俊足オーラを放つマクラーレン アルトゥーラの横に座り、「見た瞬間にかっこいい。なににも変えがたい存在感」と。
また安藤優子は、「マクラーレンは、アスリートの研ぎ澄まされた肉体と共通するプロポーション」というと、正本嘉宏 代表は「トップアスリートの肉体を、工業製品で体現した象徴的モデルといえる」と続いた。
「マクラーレンのクルマは、すべてのラインやデザインに意味がある。無駄なことはひとつもない」(正本嘉宏 代表)
「すばらしいスタイルにデザインするのはかんたん。機能性や走行性能、安全性を追求して独自のデザインアイデンティティを込めながらインパクトあるデザインに仕上げていく。そこにマクラーレンの想いがある」(正本嘉宏 代表)
骨格には独自カーボン技術「MCLA」を初採用
マクラーレン最新HVモデル「アルトゥーラ」の骨格には、マクラーレン・カーボン・ライトウェイト・アーキテクチャー(MCLA)を同社モデルで初採用し、これまで以上にフレキシブルなシャシーデザインを実現。
軽量ボディには、カーボン・ファイバーとスーパーフォームド(成形)アルミニウムを採用し、車両重量はクラス最軽量の1498kgという軽さを実現した。
また、1枚のパネルをスーパーフォーミングで成形する設計で、アルトゥーラのフォルムは、空力性能と冷却のために気流を整え、パフォーマンスを最大化するよう造形され、「すべてのものに理由がある」というマクラーレンのデザイン理念がそのまま具現化されたプロポーションに。
0→100km/hは3秒、最高速度は330km/h
マクラーレン最新HVモデル「アルトゥーラ」の心臓部分は、新設計3リットルV6ガソリンツインターボエンジンと電動モータのセット。
エンジンを縦置きミッドシップでマウントし、後輪を駆動。0→100km/hは3秒。最高速度は330km/hをマークする。
こうした世界最強レベルのロードカーを目の当たりにした安藤優子は、こう語った。
「実はわたし、相当なクルマ好きで、学生時代にはF2のピットレポーターをしていた。マクラーレンとも古い縁があって、マクラーレンで3度のワールドチャンピオンを獲得したアイルトン・セナに、1994年に岡山県の英田サーキットでインタビューしたことがある」
また、ドライバーズシートに座ってみた東京パラリンピック代表内定パラアスリート 山本篤も「スーパーカーって座りづらいかなと思ったけど、ドライバー中心のつくりが追求されていて、出入りしやすいし、座ってみたら視界の広さにびっくりした」とも。
「足を失っても、テクノロジーで人間のできる範囲は超えられる。それがすごい。義足がついてもそれを動かすのは自分の身体。義足に負けない身体を鍛えることが大事。自分も進化しなければならない。テクノロジーと自分の両方があいまっていい記録が出る」
―――それはプロアスリートもマクラーレンも同じ発想か。
最新で最良、過激さとジェントルさを兼ね備えたマクラーレンHVモデル「アルトゥーラ」は、2965万円から。