西武鉄道 山口線レオライナーが、100%自社の太陽光発電で走り始めた。
本線と車庫内で必要とする電力全てを、同社が運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」で発電する環境価値が付いた電力でまかなうことで、4月1日から実質CO2排出ゼロに。
山口線は、多摩湖駅から西武園ゆうえんち駅を経由し、西武球場前駅までの約2.8kmを結ぶ路線。ゴムタイヤで走る新交通システムを採用している。これまでは年間約300トンのCO2を排出していた。
西武グループ最大規模の太陽光発電所で発電
西武武山ソーラーパワーステーションは、神奈川県横須賀市衣笠町ほかに設置した面積約13.6haの発電所。
西武グループ保有の太陽光発電所9か所のうち最大発電量の太陽光発電所で、設置パネル数は3万1080枚、発電電力量は約956万kWhで、一般家庭約2660世帯ぶんを発電できる。
今回の取り組みでは、東京電力エナジーパートナーの協力を得て、非化石証付電力供給を実現。
両社が交わしているFIT非化石証書付電力(トラッキング付)契約とは、特定の電源種(再生可能エネルギー)や発電所所在地などの付加価値的な属性情報をトラッキングし紐づけをしたFIT非化石証書と、通常の電力を組み合わせた、実質CO2フリーの環境価値付電力契約のこと。
西武鉄道は、地球温暖化抑制へのさらなる貢献にむけ、CO2排出量をグループ全体で2030年度までに2018年度比25%削減という環境負荷削減目標を設定している。