「地元でこんな未来のようなバスに乗れて、うれしい!」
「自動運転バスに初めて乗ったけど、これを地元の埼玉工業大学が開発したとは。なんかうれしい」
―――そんな声が聞こえてきたここは、新一万円札の“顔”、日本近代社会の創造者 渋沢栄一の生まれ故郷―――埼玉県 深谷市。
この深谷市にキャンパスを構える埼玉工業大学が、「工業大学ならではの先進技術・研究成果を社会実装し、地域に貢献していく」というミッションのもと、地元の恒例夏祭りを盛り上げた。
埼工大 自動運転バスが地元バスツアーで地域貢献
埼玉工業大学といえば、いま最もホットな話題が、2025年4月から工学部情報システム学科に新設される「自動運転専攻」。
この自動運転専攻の“社会実装できる教材”として、また埼工大の最寄り駅 岡部駅(JR高崎線)とキャンパスを結ぶスクールバスとして、そして既存の路線バス車両に自動運転AIシステムを後付けして自動化できる先進事例として注目が集まるのが、埼玉工業大学 自動運転バス。
この埼玉工業大学 自動運転バス(日野レインボーIIベース)が7月3・6・7日、深谷七夕まつりにあわせ、渋沢栄一 新一万円札 発行記念バスツアーに組み込まれ、地元・深谷に先進技術で貢献した。
地元ツアー客たちもワクワク、拍手!
渋沢栄一 新一万円札 発行記念バスツアーに駆り出された埼玉工業大学 自動運転バスは、渋沢栄一記念館から、意外と狭い片側1車線道路や河川を越えるアップダウンのある道などをオートで安定走行。
60km/h というスピードでも安定してオートで走り、前方車両や交差点を認識してスムーズに減速・加速する姿に、地元ツアー客たちは驚き、ワクワクし、ゴールでは拍手が―――。
埼玉工業大学 自動運転バスを降りると、みんなバスの前で記念撮影。冒頭のように、今後の進化に期待を込めた声が多く寄せられた。
「地域社会に貢献できるAI人材育成へ」
渋沢栄一 新一万円札 発行記念 自動運転バスツアーの車内で案内役も務めた埼玉工業大学 自動運転技術開発センター 渡部大志 教授(副学長/センター長)は、学生たちと開発をすすめるこの自動運転AIバスの今後について、こう語る。
「これまで埼玉工業大学が培ってきた自動運転AIシステムの経験・技術・知識をもとに、こんどは教育システムに組み込むことで、多くの学生に還元し、自動運転をはじめあらゆる分野で地域社会に貢献できるAI人材育成をさらに強化していきます」
「地域になくてはならない大学」へ
「また、『工業大学ならではの先進技術・研究成果を社会実装し、地域に貢献していく』というミッションのもと、2025年4月から始まる自動運転専攻をはじめ、深谷市のコミュニティバスの自動化にも、埼玉工業大学が開発した自動運転AIシステム技術が活かされます。
こうした新たな経験・進化を重ねながら技術をアップデートし、学生に還元するというスキームを加速させ、『地域になくてはならない大学』をめざしていきたいと思います」(埼玉工業大学 渡部大志 教授)
埼工大オープンキャンパスにも注目
理系人材の育成強化と、DX人材のニーズに対応し、工学部に5つの新専攻を2025年4月に開設し、現在の3学科、7専攻から、3学科10専攻の体制へ強化する埼玉工業大学は、7月14・28日、8月10・24日にオープンキャンパスを開催。
キャンパスツアー、個別相談、保護者向けガイダンス、研究室紹介、体験実習など多彩なプログラムの詳細は、公式サイトをチェックして参加してみて↓↓↓
https://www.sit.ac.jp/