東日本大震災から13年。
2024年のことしは元日に起きた能登半島地震で津波・火災などの深刻な被害が発生し、現在も復旧の最中。
東京でも今後30年以内に70%の確率で マグニチュード7クラスの地震が発生すると予測され、いつ起きてもおかしくない災害への備えは重要だ。
そこで、災害対策のひとつとして有効とされるのが、家具の転倒対策。
近年の地震による負傷者の30~50%は、家具類の転倒・落下・移動が原因で、家具が転倒すると逃げ道が塞がれたり、火災などの二次災害を引き
起こす危険がある。
平安伸銅工業がつっぱり棒の有効性を発信
つっぱり棒を主力とする家庭向け収納用品の開発メーカーの平安伸銅工業は、災害対策商品の需要が高まる3月に、つっぱり棒の防災に向けた使い方を発信。
平安伸銅工業 竹内香予子 代表取締役(つっぱり棒博士)が教えてくれた。
家具転倒防止に活躍する「耐震ポール」
通常のつっぱり棒を家具と天井の間につっぱっても、前後左右に動く家具を支えられず、揺れですぐに抜けてしまうため効果的ではありません。
家具転倒のリスクを減らすことができるのは「耐震ポール」です。
「耐震ポール」には、2つのパターンがあります。
1)家具と天井の間につっぱることで、家具が揺れて転倒するのを防ぐ
2)テレビの後ろに取り付け、前倒れを防ぐ
ここでは、それぞれの具体的な使い方をご説明いたします。
1)タンスや棚などの家具の転倒を防ぎたい場合
家具と天井の間につっぱることで、転倒を防ぐ商品です。
ねじ・くぎ不要で簡単に取り付けができ、地震による家具の転倒を防いでくれます。
平安伸銅工業の「耐震ポール」には、インテリア性を追求したタイプもあり、暮らしに馴染むシンプルなデザインで、お部屋の雰囲気に合わせてお選びいただけます。
加えて、ネジ先端の改良によって従来より少ない力で取り付けが可能となり、女性やお年寄りでも簡単に設置できるようになったことから、2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
家具の両端、壁に近い奥側に取り付ける
家具は構造上、端の部分に一番強度があるので、上面の両端につっぱって下さい。
端以外につっぱると十分な効果が得られないことや、家具に穴が開いてしまうことがあります。
また、耐震ポールは壁に近い奥側に取りつけてください。
家具は地震が起きた際、揺れによって重心が前に傾き転倒してしまいます。
そのため、手前に耐震ポールを取り付けてしまうと、重心ごと家具が倒れてくる力を受け止めきれません。
奥側に取り付けることで地震が起きた際も家具の重心移動を抑えて、前に転倒することを防止できます。
家具の背面が壁にぴったりとついている状態が理想です。
家具と壁が離れていると効果が落ちる原因になってしまいます。
※家具の近くに壁があることで本来の耐震効果を発揮します。
壁から離れた場所でのご使用では十分な効果を得られませんのでご注意ください。
+1の転倒対策、家具転倒防止マット
家具の下に挟み込むだけで、 家具の重心が後ろに移り、家具転倒のリスクを軽減します。
「耐震ポール」と併用すると、家具の転倒防止効果が上がります。
家具転倒防止マットは日本製です。
2)テレビの前倒れを防ぎたい場合
2本セットの耐震棒でテレビの前倒れを防止できる商品です。
テレビ台に固定して使う突っ張らないタイプで、もちろんテレビ・テレビ台を傷つけずに取り付けできます。
テレビ背面の「壁取り付け金具用ネジ穴」に固定し、32〜60型のテレビに、天板の厚みが2〜5cmまでのテレビ台に対応しています。
―――平安伸銅工業 竹内香予子 代表取締役(つっぱり棒博士)がこう教えてくれた災害対策。その詳細は公式サイトへ↓↓↓
https://www.heianshindo.co.jp/
画像提供:平安伸銅工業