モンディアル「深海葬」で環境負荷や墓地の悩みなく海に還る、海に溶けて深海に眠り次の生物の礎に…新しい葬儀・永眠の選択肢

これまで祖父母や父母が守ってきたお墓をどうするか。自分の墓はどうするか―――。

いま、現代人の抱えるお墓事情は複雑。生涯未婚率の上昇、亡くなってまで家や配偶者にしばられたくない「あの世離婚」の増加、核家族化などで、ますます「自分のお墓」について悩むことが多くなる。

そんないま、モンディアルが11月9日からサービスを開始した「終活の新たな選択肢」が注目を集めている。

それが、駿河湾の海底2000mに安置する「深海葬」

モンディアル「深海葬」は、遺骨をパウダー状にし天然素材でできたクリオネ型骨壺「クリオール」に納め、駿河湾の海底2000mに安置する埋葬サービス。

埋葬前にはクルーザー上でセレモニーを執り行い、埋葬した場所を特定する「深海埋葬証明書」を発行。

Google Earth を使用したこの位置情報には、オリジナルの墓標が示され、PCやスマートフォンからいつでもお墓参りできる。

「深海が理想的な場所」次の生物の礎になる深海葬を開発

「深海葬」は、樹木葬や海洋散骨などのように、遺骨をお墓ではなく山や海などの自然に還す“自然葬”のひとつ。

モンディアルでは、土地問題のない深海を安住の地にすることが故人の魂が静かに眠るのにふさわしい場所だと考え、漁師の網すら届かない神秘的で静かな深海に眠り、やがて海に溶け、次の生物の礎になる「深海葬」を開発。

モンディアル「“自然葬”を希望する人にとって、理想的な場所が深海ではないか」と考え、世界一の深海大国 日本で、最も水深が深く、日本一の富士山に見守られた風光明媚な駿河湾をその場所に選んだという。

環境負荷なく、遺骨とともにやがて海に還っていく

モンディアルが約3年の歳月をかけて開発した“クリオール”は、沖縄県産の「クチャ」という日本では沖縄県でしか取れない泥岩を使用し、時間をかけてゆっくりと深海に溶けていく。

環境負荷なく、遺骨とともにやがて海に還っていく。

またクリオネ型のデザインは、クリオネが“海の天使”と呼ばれていることから着想を得て、静かに回転しながらゆっくりと深海に沈んでいくようにモデリングされている。

お墓参りがいままでよりも気軽で身近なものに

埋葬した場所がわかる「深海埋葬証明書」は、紙とサイト上で確認できるデジタル版の2種類を発行。

デジタル版では、PCやスマートフォンから埋葬場所を Google Earth で確認でき、故人の写真が表示されるデジタル墓標により24時間いつでも好きな時にお墓参りができる。

死後もときどき思い出してほしい故人にとってもうれしく、残された遺族や友人にとっても、お墓参りがいままでよりも気軽で身近なものに。

さらに来春にはマイクロウェーブと協業し、デジタル墓標の故人の写真をアバタ―にし、その故人のアバターとのコミュニケーションが取れる新サービスも開始予定。

遺族や友人が大切な人を亡くした悲しさや心の痛みに寄り添い、少しでも癒しになるようなサービスを、デジタル時代だからこその技術で提供していくという。

モンディアル「深海葬」公式サイト(https://mondial.tokyo/shinkaisou/)では、その価格や当日の流れ、セレモニーなどが詳しく公開されている。