
1925(大正14)年、当時の三井物産株式会社 機械部を母体として創立した総合エンジニアリング企業―――三機工業。
東京・築地 聖路加タワーに本社をおく三機工業は、創立100周年を機に、企業広告・CM「カイテキをカタチに。」シリーズの第4弾「省エネ篇」を展開。
5月14日には、2024年度決算・中期経営計画説明会を開き、三機工業 石田博一 代表取締役社長、取締役専務執行役員経理本部長 川辺善生 最高財務責任者が「MIRAI 2030」「中期経営計画2027」などについて伝えた。
次の100年に向けたスローガン「人に快適を。地球に最適を。」のもと、6月1日から服装の自由化もスタートさせ、さまざまな取り組みを加速させていく三機工業とはどんな企業か―――まずは最新CM からチェック。
次の100年も、カイテキをカタチに。
「当社グループは、社会インフラにかかわる多様な要素技術を保有し、空調、衛生、電気、情報通信、オフィス移転等の建築設備事業、搬送システム、コンベヤなどの機械システム事業、上・下水処理施設、ごみ焼却施設等の環境システム事業など、幅広い事業を展開しています」(三機工業)
―――そんな三機工業がつくった最新CM「カイテキをカタチに 省エネ篇 30秒」には、こんな想いを込めている。
「当社は建築設備やプラント設備など、幅広い事業を展開しており、経営理念である『エンジニアリングをつうじて快適環境を創造し広く社会の発展に貢献する』のもと、さまざまな社会インフラを快適にする仕事をしています。
また、「脱炭素社会への貢献」をマテリアリティの一つとして掲げており、お客様への省エネルギー提案や関連事業の推進など、積極的に省エネルギー活動に取り組んでいます。
その活動を効果的に社内外に周知・浸透させるため、新広告・CMでは “省エネ”をメインテーマに、キャッチコピー『次の100年も、カイテキをカタチに。』のとおり、総合エンジニアリング企業である三機工業が、全社一丸となって未来に向かって邁進していくことをコンセプトとしています」(三機工業)
直近は売上高・営業利益ともに増収・増益

こうした発信を展開する三機工業は、直近の業績は好調。
前中期経営計画(Phase3)“Century2025” 期間中の業績推移をみると、Century2025 の9年間を通じて、売上高・営業利益ともに増収・増益を達成。
直近 ROE については 8%を大きく超過した。
2030年 顧客業種別 重点的な取り組み

三機工業が掲げる、2030年 ありたい姿・目標「MIRAI 2030」には、「売上 3,500億円」「ROE 16.0%以上」「従業員数 3,000人」が盛り込まれている。
また、顧客業種別では、次のような取り組みを加速させていく。
【自動車・電池・半導体・バイオテクノロジー】
◆フロントローディングによる施工業務の最適化
◆BIMやICTを最大限活用し、生産性向上と高品質施工を両立
◆大型の先端分野案件に対応する全社横断的な体制の構築
◆スタートアップとの協業によるデジタル技術のサービス化
【都市・インフラ】
◆オフサイト工法の推進による現場作業の効率化・品質向上の実現
◆ロボット技術を開発・応用し、建築現場を省力化
◆リニューアル事業を強化し、新築・維持・改修の全段階で省CO2を推進
【公共施設・設備】
◆サーキュラーエコノミー実現に向けた技術開発の加速
◆AIなどを活用した廃棄物処理プロセスの省人化
【空港】
◆ソフトウェア会社との連携による空港内物流ビジネス拡大
◆海外市場開拓を目指し、アライアンス強化
設備/DX/人的資本/M&A/R&D に500億円の成長投資枠を設定

また、中期経営計画2027では、500億円の成長投資枠を設定し、5つの重点分野に積極的に投資を行うことも盛り込まれた。
その5つの重点分野とは、設備/DX/人的資本/M&A/R&D。
とくに「DX戦略 ビジョン」では、「業務の標準化により、個人依存から組織的な対応への転換がなされている。さらに、全社最適なシステム環境が整備されることで、定型業務の30%が自動化されている」「習得したスキルを実践し、その成果が正しく評価されることで、全従業員に自律的な学びが定着し、自らの可能性を広げる力が備わっている」「挑戦機会を充実させ、DXコア人財を100名創出する。このコア人財を中心に、「挑戦」と「支援」の好循環を生み出すことで、組織全体が継続的に進化し続けている」といった未来像を掲げていた。
100周年記念スペシャルサイトを公開

三機工業はさらに、持続的な成長を図る上で、8つの KPI を新たに設定し、企業価値向上を目指していくという。
―――そんな創立100周年を迎えた三機工業は、100周年記念スペシャルサイトを公開。
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