2019年10月の台風19号の影響により釜石~陸中山田でバス代行輸送を強いられていた三陸鉄道が、3月20日、懸命の復旧作業を経てリアス線163km全線開通する。
全国初の第3セクター鉄道、まさに七転び八起きの再復活。2011年3月11日の東日本大震災により甚大な被害を受け、その3年後に全線運行再開。
さらに昨年3月にJR東日本からJR山田線 宮古~釜石の経営移管を受け、大船渡市の盛駅から久慈駅まで163kmが「リアス線」としてレールでつながり、営業路線総延長日本一の第三セクター鉄道として再出発を果たした。
その営業路線総延長日本一の路線に列車が走り始めて半年を過ぎた昨年10月、全国的に大きな被害をもたらした台風19号で、線路への土砂流入や路盤の流出など、またも甚大な被害を受け、約7割もの区間で運休が生じた。
その後、同社をはじめ、関係機関や全国の支援を受け復旧工事をすすめ、順次運行再開区間を延ばし、あす3月20日に全線運行を再開させる。
当日は陸中山田駅で記念列車の出発式を実施。記念列車は釜石駅まで運行する。