IT人材育成のトレノケートホールディングスは、就職活動中の学生(2023年卒~2025年卒)と新卒3年目までの新社会人を対象に、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する意識調査」を実施。
昨年行った調査で、「DX について学ぶ予定がない人」が 86.6%もいるということが明らかになり、今回の調査では「DX を推進する際に必要となるスキル」を学びたいという若者が 71.6%いることが分かった。
経済産業省は、「DX のためには、まずすべてのビジネスパーソンがデジタルリテラシーを習得することが重要である」とし、DX に参画し、その成果を仕事や生活で役立てるうえでの学びの指針として、「DX リテラシー標準」を昨年3月に公表。
さらに、DX を推進する立場の人材に必要な、変革のためのマインドセットや専門的なデジタル知識・能力の獲得を推進するための「DX 推進スキル標準」を昨年12月に公表した。
今回の調査では、物心ついたころからデジタル機器が身の回りに多くあり、デジタルネイティブとも呼ばれる若者の中でも社会人になったばかりの世代に着目し、DX に対する理解度やイメージ、学びへの意欲がどの程度あるのかを探った。
その結果がこうだ↓↓↓
スキルの学びの場を企業に求めている人が6割以上も
1. DX の定義をすべて知っていた人は、わずか 4.8%
2. 非 IT 系業界において「DX を推進する際に必要となるスキルが、自身の仕事または就きたい仕事で必要」と感じている人は、12 スキル平均 51.7%
3. 「DX を推進する際に必要となるスキル」を学びたい人は 71.6%
4. 「DX を推進する際に必要となるスキル」に関して「所属する、または将来的に自身が勤める企業に学びの場を提供してほしい」と思っている人は、12 項目中 9 項目で 60%以上
5. DX に取り組んでいる企業に対して 66.4%の人がよい印象を持っている
6. 新卒 1-3 年目の若者は 50 代に比べて IT・DX について学んだ経験が 14.0 ポイント高い
トレノケートHD 杉島泰斗 代表「企業が関連スキル習得を支援する体制・施策も必要」
こうした調査結果を受け、トレノケートホールディングス 杉島泰斗 代表取締役社長は、「今回の調査では若い方の多くが IT や DX について学んだ経験が多いことも分かりました」と伝え、こう続けた。
「新社会人やこれから社会に出る若い方々が、DX 推進のためのスキルを身につけることに前向きである結果となり、非常にうれしく、また心強いです。
これは、今後、デジタルネイティブ、DX ネイティブな世代がどんどん働き手に増えてくるということですから、私たちを含む、すでにビジネスの現場で活躍している世代も「デジタルは苦手」と言っている場合ではありません。
むしろ、若い世代よりもビジネスに対する知見や経験などの点で勝っている私たちが IT やデジタルの力をプラスで身につけることで、IT に親和性はあってもビジネスへの活かし方まではつながっていない若い方たちの力をより活かすことが出来るのではないでしょうか。
また、今回の調査では『自身が勤める企業に学びの場を提供してほしい』と思っている人が多いことも分かりました。
社会人一人ひとりが自発的に学ぶことも大切ですが、自社のデジタル化や DX を進めるためにも、企業が関連スキルの習得を支援する体制・施策も必要です」(トレノケートHD 杉島泰斗 代表)