「約200〜1000種類、約100兆個もある腸内細菌の多様性を持つか持たないか。健康な身体をめざすなら、ここが大きな分かれ目です」
―――そう語るのは、日本美腸メソッズ協会代表理事でフェイス・ジャパンの田和璃佳 代表取締役。
田和さんはJA全農長野と明治による「秋冬野菜×ヨーグルトでおいしく腸活 冬を乗り切る!」なるイベントに登壇。「人類の腸内細菌は激減している」と伝え、こう続けた。
「たとえば、アトピーや花粉症、うつ、自閉症、糖尿病といった症状は、いまほどありませんでした。医学的にも証明されていますが、腸内細菌が減れば減るほど、病気やアレルギーを発症する率が上がっています。そこで腸活と一歩進んだ菌活が重要です。
腸内細菌・腸内フローラを増やすポイントは、腸内細菌を減らさないで、キープすることが大事。腸活✕菌活で、腸内細菌を激減しているいま、身体へ毎日継続的に腸内フローラを補給。きのこ菌やりんごのリコピン、納豆菌や乳酸菌などの有益な菌を摂取していきましょう」
そんな田和さんが教える腸活レシピが、これだ↓↓↓
◆赤色野菜と白ねぎヨーグルトの元気もりもりカレー
「食物繊維はもちろん、免疫力効果の高いビタミン C、抗酸化作用の高い硫化アリル多く含む白ネギを、ヨーグルトの乳酸菌と塩麹の麹菌にねかせておくことで、辛さが和らぎ、甘みを感じやすくなります。塩麹の麹菌は水溶性食物繊維の一部であるフルクタンを分解し吸収されやすい状態にします。食物繊維が豊富なエリンギ、βカロテンが豊富なニンジンやカボチャ、リコピンが豊富なトマトをヨーグルトと合わせました。冬にぜひおすすめしたいカレーです」
◆長野野菜をたっぷり使った腸活サラダ
「カリウム・カルシウム・葉酸・亜鉛・食物繊維を多く含む白菜はビタミンCも豊富なので、免疫力を高め、ストレスから腸を守ります。ドレッシングには、発酵生成物が豊富な塩麹とリンゴ酢と乳酸菌豊富なヨーグルトに加え、抗酸化作用の高いオリーブオイルをブレンドすることにより、腸に嬉しい食材ばかりですので、ぜひたっぷりかけてお召し上がりください」
◆玉葱麹でつくるキノコとホウレンソウの優しいスープ
抗酸化作用の高いルテインを豊富に含むホウレンソウと、食物繊維豊富なキノコをたくさん食べれる、腸活スープです。玉葱麹は、麹菌が、玉葱の硫化アリルの栄養素を残しつつ自然な甘さに変えてくれた腸が喜ぶ発酵生成物です。腸内環境を改善し、便秘解消できる腸活スープです。
◆焼きリンゴ・リンゴヨーグルトカスタードクリーム添え
「リンゴは体内の塩分を排出するカリウムと食物繊維(ペクチン)が豊富なため、一番腸活できる果物です。リンゴジュースをベースに米粉とヨーグルトを使ったカスタードクリームは、グルテンフリーなので、アレルギー症状のあるお子様でも食べることができ、手軽に腸活できるデザートです」
「黄金のトライアングル」を意識しながら腸活・菌活を
そして田和さんは最も大事な腸活の考え方「美腸活を成功するための究極の「3」ファクター~黄金のトライアングルとは~」も教えてくれた。
その3つのファクターとは、プロバイオテクス(腸内フローラを改善する有益な生菌)+プレバイオティクス(食物繊維・発酵食品・オリゴ糖の食材)+シンバイオティクス(その両方を同時に摂取することで腸内環境が改善)。
この「黄金のトライアングル」を意識しながら腸活・菌活することが成功への道とも伝えていた。
そして田和さんは、腸活エクササイズも紹介。腸を意識した呼吸法や、デスクワークや在宅勤務の時間が多い人に向けたツイスト、腰回りなどを動かす回転運動などもレクチャー。
―――実際にやってみると、お腹まわり、背筋まわりの代謝が上がった感じも覚えた。こうした腸活レシピや腸活エクササイズは、無理せずかんたんにできるから、ぜひトライしてみて。