
自分が持ってる暗号資産でコンビニで買い物したり、ECサイトやホテル予約サイトで決済したり、暗号資産を貸し付けて利息を得たり……。
そんなことできる時代なんてまだ先だと思ってたら、東証グロース上場企業 イオレ 瀧野諭吾 代表取締役社長 CEO と、イオレ 花島晋平 執行役員 CCO CBO が伝える暗号資産金融事業戦略を聞いていると、そう遠くはないか。
しかも企業は、保有する暗号資産で自前の銀行機能を持つようになり、新たなビジネスまで生むような予感も……。
2億円でビットコインを購入 運用益で革新的金融サービス構築へ

イオレは10月7日、暗号資産ビットコイン(BTC)を取得していくことを発表し、初回は 1億9999万9542円(平均購入単価18,751,661円)で、約10.666枚(BTC)を購入した。
このビットコイン購入は、新株予約権行使が進捗したことを受け、イオレが推進する「Neo Crypto Bank 構想」の初期トレジャリー(自社取得・保有による財務基盤強化と経済規模拡大)運用の一環として実施。
取得した暗号資産ビットコインは、「速やかにレンディング(保有する暗号資産を第三者に貸し出して利息(賃借料)を得る)を中心とした運用に投入する」と伝えていた。
暗号資産で取引できるアプリを開発

この発表から1週間後のきょう暗号資産金融事業戦略発表で、イオレがビジョンを描く「Neo Crypto Bank 構想」のなかの具体的なアプローチのひとつを公表。
「Web3.0領域のスーパーアプリを目指す」と題し、イオレ 花島晋平 執行役員はこう伝えた。
「イオレは、金融プラットフォームを土台に、チャット、決済、ショッピング、配車サービスなど、これまで暗号資産と接続できなかった複数の機能やサービスに接続するアプリケーションを開発していく」
このアプリが実現すれば、「日本円で直接ステーブルコインを取得する」といった資産保管、「ペイロールや納税」「引き落とし決済」などの送金・決済、「外部サービスアプリ決済」「ホテルチェックイン&決済」「飲食店決済」「Defi(分散型金融 銀行などを介さない取引)サービス」といった外部接続、「レンディング」「ステーキング(銀行の定期預金に似た暗号資産運用)」「NFT(非代替性トークン)」などの資産運用なども暗号資産で取り引きできるようになるという構想だ。
さらにビットコインを取得し「Neo Crypt Bank構想」を前進

イオレは、スーパーアプリ開発スケジュールイメージについても公表。
「2025年内に120〜160億円規模のビットコイン取得を目指していく」とし、さらにビットコインを取得していきながら、暗号資産トレジャリー&レンディングで、新たな財務基盤を構築し、新たな金融プラットフォーム「Neo Crypt Bank構想」実現へ前進させる。
イオレ発スーパーアプリのローンチは、2027年を見込む。
レンディング「BitLending」や次世代金融カード「Slash Card」とも連携

イオレは、スーパーアプリローンチやその先の Neo Crypt Bank 構想実現に向けて、すでに企業間パートナーシップへも踏み出している。
暗号資産による資産運用面では、国内最大規模の暗号資産レンディングサービス「BitLending」を運営する J-CAM(ジェイカム)と戦略的連携を結び、資産保管・送金・決済・外部接続面では、日本初 国内法に唯一準拠し、セルフカストディ方式で暗号資産・ステーブルコインを利用できるクリプトクレジットカード
『SlashCard』を開発・提供する Slash Vision Pte. Ltd.(シンガポール)との間で、暗号資産金融事業における資本業務提携を結んだ。
Slash Card は従来のカードとは異なり、利用者が自己保有する暗号資産やステーブルコインを決済に利用できる「次世代金融カード」で、イオレとの提携によって Neo Crypt Bank 構想実現へ向けて加速するエンジンになる。
「たとえば、日本円から USDC や JPYC など適法なステーブルコインへの交換を実現するオンランプに加え、ステーブルコインを円に戻すオフランプ機能も構築します。
これにより、当社サービスを利用するユーザーが「円 ⇔ ウォレット ⇔ カード ⇔ レンディング」とスムーズに資産を循環させられる環境が整い、当社にとっては新たな資金流入チャネルの拡充と、利用頻度・滞留時間の増加が期待されます」(イオレ)
AIエージェントとも接続 その人に最適なショッピングや資産運用も

イオレはさらに、いま世界中で開発競争が熱い AIエージェントとも接続し、暗号資産によるネットショッピングや資産運用も“その人にあった最適解”で楽しめるようにスーパーアプリを開発していく。
―――暗号資産が一部のユーザーだけでなく、大衆に広く受け入れられ利用されるようになる「マスアダプション」の時代を見すえ、ユーザー接点とレンディングなどのサービスをシームレスに結ぶ、イオレの次世代金融プラットフォーム「Neo Crypto Bank 構想」が実現すると、どんな暮らしが待っているか。楽しみ。

イオレ暗号資産金融事業戦略発表会には、瀧野諭吾 代表取締役社長 CEO 、イオレ 花島晋平 執行役員 CCO CBO に加え、SBI VC トレード 池田英樹 執行役員 CTO、Animoca Brands Japan 天羽健介 代表取締役社長 CEO、finoject 三根公博 代表取締役 CEO らもトークセッションに登壇した。