東京国立博物館 9/9~11/30 特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」 高橋一生が音声ガイド「興福寺とは異なる角度で観る非常に体験しがたい瞬間 またとない機会」

「とくに、弥勒如来坐像の光背がない状態は、ここでしか観ることができないと思います。後ろにまわると、弥勒如来坐像、無著・世親菩薩立像の背中越しの世界が見えて、まるで世界に向く“目線”すら感じられて、非常に印象的です」

―――そう語るのは、俳優 高橋一生。

9月9日~11月30日の3か月間、東京国立博物館で開催される特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」の広報大使で音声ガイドナビゲーターも務める高橋一生が受けた、同展の第一印象だ。

(画像 左から:世親菩薩立像、弥勒如来坐像、無著菩薩立像 すべて奈良・興福寺蔵)

弥勒如来坐像、無著・世親菩薩立像、そして四天王立像を合わせた7躯の国宝仏を一堂に展示

東京国立博物館 特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」(9/9~11/30 開催)は、弥勒如来坐像、無著・世親菩薩立像に加えて、かつて奈良・興福寺 北円堂に安置されていた可能性の高い四天王立像を合わせた7躯の国宝仏を一堂に展示し、鎌倉復興当時の北円堂内陣の再現を試みる奇跡的な企画。

国宝7躯のみで構成された至高の空間を体感できる。

高橋一生は、この特別展空間に初めて入ったときの印象について、こう伝える。

興福寺とは異なる角度で観る
非常に体験しがたい瞬間

「想像以上でした。無著・世親菩薩立像は非常に“人に近い”と言いますか、他の弥勒如来坐像や四天王立像とも違い、玉眼も見ていただければと思います。

仏の教えを人間の世に広めるためにたたずみ、人に限りなく近い状態でいる 2人の姿が印象的です。

運慶一門が手掛けた像が凝縮された形で静かに座している空間を、体感していただければ。

また興福寺北円堂には、他のお像もあることから、今回の展示は興福寺で拝観するのとは異なる角度で観ることができます。

展覧会の展示として強くこだわったこの向き・配置・凝縮さを意識して、無著と世親を感じてほしいと思います。

なにより、背後から観たときの「弥勒如来坐蔵、無著・世親菩薩立像が世界を見ている目線」を感じました。非常に体験しがたい瞬間だったと思います」(高橋一生)

(画像 左から:世親菩薩立像、弥勒如来坐像、無著菩薩立像 すべて奈良・興福寺蔵)

本来の場所でも体験できない、凝縮された濃密な空間をここで感じてほしい

「お寺の外で展示、公開されること自体が、とても貴重で、またとない機会だと思います。

光背がない状態でお背中を観ることができたり、本来だったら同じ空間にいないお像が同じ空間で展示されています。

まさに本来の場所でも体験できない、凝縮された濃密な空間を、ここで感じていただければと思います」

―――高橋一生がこう魅力を伝える東京国立博物館 特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」(9/9~11/30 開催)の詳細は、公式サイトへ↓↓↓
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/unkei2025/