公共政策調査機構 秩序あるインバウンド観光推進委員会 中国語圏インフルエンサー2名が栃木県 那須塩原市 那須町を訪ね地域の魅力を海外発信 インバウンド観光の質的向上めざす

「今回の取材を通じて、那須の豊かな自然や多彩な観光資源、地域のみなさんの温かさ、そして地元に根ざした食文化の素晴らしさを実感できました」

「今後はSNSを通じて那須の魅力を海外にも発信し、文化やマナーへの理解を促進しながら、地域のみなさんに歓迎される旅行者を増やしていきたいです」

―――そう語るのは、日本の観光地や文化・食などを中国語で発信するインフルエンサー付玉蒙&東京豆豆子。

2人は夏のリゾート地、那須高原が美しい栃木県那須塩原市・那須町を7月4~6日に訪れ、この地の魅力を世界へ発信した。

秩序あるインバウンド観光をめざして

このツアーは、「秩序あるインバウンド観光推進委員会」(公共政策調査機構)が実施。

同委員会が推進する「秩序あるインバウンド観光」の理念にもとづく啓発活動の一環で、今回も、インバウンド観光分野に豊富な知見を有する XM 佐藤文浩 代表取締役社長をアドバイザーに迎え、那須塩原市産業観光部の協力を得て、那須エリア内の各施設・店舗を巡っていった。

観光客と地域社会の相互理解を深めて

那須エリアは、東北新幹線 那須塩原駅を玄関口とし、東京駅から約70分でアクセス可能な首都圏近郊の観光地として人気。

豊かな自然や文化資源に恵まれたこの地域は、質の高いインバウンド観光のモデル地域として大きな可能性を秘めている。

そのいっぽうで、訪日外国人観光客の増加にともない、情報不足や文化的な認識の違いから地域とのすれ違いが生じるケースも。

そこで同プロジェクトでは、まだ十分に知られていない地域資源や体験コンテンツを取り上げ、文化・ルールへの理解を促す視点から、海外へ情報発信。

草の根レベルでのていねいな情報発信を通じて、観光客と地域社会がより自然に調和し、トラブルの未然防止と深い相互理解をめざしている。

那須ならではの上質なひとときを体感

インフルエンサー付玉蒙・東京豆豆子の2人は初日、東北新幹線 那須塩原駅に到着後、那須塩原市公式ブランドキャラクター「みるひぃ」の歓迎を受けて取材活動をスタート。

チーズガーデン那須本店「CAFÉ & RESTAURANT しらさぎ邸」でランチやお店の魅力を取材。

その後、建築家 石上純也が手がけた「那須 無垢の音『水庭』」を散策。

静寂の中、水面に映る木々や空、光と影が織りなす幻想的な風景を写真に収め、自然と建築が調和した特別な空間を体感した。

夕方には、那須高原の隠れ家のようなイタリア料理店「ファーレ・ラ・コルテ」を訪れ、旬の地元食材を活かした本格イタリアンや、彩り豊かな前菜、選べるパスタやメイン料理をゆっくりと味わい、那須ならではの上質なひとときを体感した。

那須の豊かな食文化・文化的魅力を発信

2日目の午前中は「那須どうぶつ王国」を訪れ、犬や羊などとふれあいながら、自然と共存する動物観光の魅力を体感。

猛禽類や多様な鳥たちによる「BROAD」ショーでは、那須岳を背景に迫力あるフライトパフォーマンスを間近で楽しんだ。

午後は「那須ステンドグラス美術館」でアンティークのステンドグラスを鑑賞し、自ら制作体験にも挑戦。

光と色彩が織りなす空間のなかで、那須の文化的魅力を感じる時間に。

夕食では、「とちぎ和牛 渡邊ファーム」を訪れ、栃木県が誇る最高級黒毛和牛「とちぎ和牛」を中心に、地元の新鮮な有機野菜やお米を使った料理を体感。

那須ならではの豊かな食文化と、素材の持ち味を最大限に引き出した逸品を取材した。

生産者のこだわりを体感

最終日は「那須千本松牧場」を訪れ、自然豊かな環境のなかでクラフト体験や動物とのふれあいを取材。

キャンドルづくりなども体験し、那須の自然の恵みや牧場の穏やかな時間の魅力をじっくりと感じ取っていった。

また、牧場内のファームレストランでは、名物の「ちぎりハンバーグ」のジューシーで豊かな風味を取材・発信。

さらに、牧場で搾りたての生乳を使った濃厚なソフトクリームも手にし、素材の良さや生産者のこだわりを実際に体感した。

地域と連携し、観光政策課題解決へ

秩序あるインバウンド観光推進委員会(公共政策調査機構)は、今回のプロジェクトを通じて那須エリアの魅力を国内外に発信し、「秩序ある」個人旅行者の増加によるインバウンド観光の質的向上と持続可能な地域づくりをめざしていく。

同委員会は今後も地域と連携しながら、観光政策課題の解決に向けて積極的に取り組んでいくという。

公共政策調査機構:https://ripp.or.jp/