鉄旅オブザイヤー2020は「鉄印帳つきツアー」がグランプリに「経営難の第三セクター鉄道を盛り上げたい」

日本国内の優れた鉄道旅行を審査・表彰する『鉄旅オブザイヤー』。

2020年に実施した数ある募集型企画旅行・受注型企画旅行のなかからことしは、「三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる「鉄印帳」付ツアー 9つの列車をツナグ! みちのく鉄道周遊」がグランプリに選ばれた。

読売旅行・日本旅行・旅行読売出版社・第三セクター鉄道等協議会の4社共同企画商品で、「御朱印帳をモチーフにした「鉄印帳」のアイデアは、路線網が分断されている第三セクター鉄道をつなぎ、利用促進を図る意味で革命的なイノベーション」といった評価を得てグランプリに。

「駅長や駅員の御筆による御朱印は、鉄道を愛する者にとっては何物にも替えがたい宝物である。これをわが手にできるよろこびを実現した同コースは、経営難に苦しむ第三セクター鉄道を救済する面も含めて、二重の意味で称賛に値する」

「苦境にある地方鉄道を、力をあわせて盛り立てたい」

神社や寺院で参拝者にむけて押印される印章・印影のことを御朱印と呼ぶなか、「鉄印」はその鉄道版。4社は、第三セクター鉄道40路線をめぐり、この鉄印を集めるという新しい鉄道旅行(鉄旅)を提案した。

企画は、「苦境にある地方鉄道を、力をあわせて盛り立てたい」というそれぞれの想いから、「鉄印帳」という新事業を軸とし企画が具現化したという。

また同商品は、一般メディアでも次々と採り上げられ、また鉄道ファンは競って Twitter や Instagram に投稿されるなど、まさに「鉄印帳ブーム」を起こした。

さらに「鉄印を集めて各社のデザインがみたい」といったコレクターや、「自然のなかをゆっくり走るローカル線に乗りたい」といった鉄道好きなどの心をつかんだ商品として広がったという。

◆鉄旅オブザイヤー
https://www.tetsutabi-award.net/index.html