JR九州と大村線沿線観光活性化協議会は、2022年秋の九州新幹線 武雄温泉~長崎 開業にむけ、大村線・長崎線(旧線)の各駅名標のデザインをリニューアルする。
新デザイン駅名標は、3月27日以降掲出し、機運の醸成と新幹線最寄り駅に留まらない沿線地域の活性化や、地域のにぎわい創出をめざす。
この新デザインは、各地域の観光・歴史・風景から沿線地域住民が愛着を持てるもの、かつ地域の魅力を発信できるものをテーマに、沿線地域の特色を活かしたものとして考案した。
長崎(長崎市)
「世界新三大夜景」の一つである稲佐山の夜景を背景に観光名所をデザインし、長崎独自の「和華蘭文化」で異国情緒あふれる長崎市の町並みをデザイン。シンボルマークは、古くヨーロッパから伝えられ独自の進化を遂げてきた長崎銘菓である「カステラ」。
浦上(長崎市)
平和への願いが込められている平和祈念像と長崎市のシンボルであるハトを世界平和への願いを込めてデザイン。シンボルマークは、「浦上天主堂」とその見所である「ステンドグラス」。
西浦上(長崎市)
住吉中園商店街を中心ににぎわいを生み出している町並みをデザイン。シンボルマークは、商店街近くに所在し、参拝者も多い「住吉神社」。
南風崎・早岐(佐世保市)
南風崎―――絶景スポットであり「長崎百景」にも選ばれている八幡岳公園(八幡神社)と豊かな自然を感じられる夕暮れ時の景色をデザイン。シンボルマークは、南風崎駅の駅舎に用いられているステンドグラスの中に「南風崎」の文字を列車の色で表し、マークでデザイン。
早岐―――日本に現存する唯一の長波通信施設である「旧佐世保無線電信所(針尾無線塔)」とご当地グルメである佐世保バーガーをイメージして、やなせたかし先生が描いた「バーガーボーイ」と「ボコちゃん」をデザイン。シンボルマークは、伝統の早岐茶市と早岐瀬戸の力強い渦潮。
大草・東園(諫早市)
大草―――大草駅正面に望む大村湾と春になると駅周辺に咲き誇る桜並木をデザイン。シンボルマークは、230年以上の歴史を持ち、日本温州みかんの祖と呼ばれる「伊木力みかん」。
東園―――目の前に広がる大村湾をなぞるように連なる山々と秋から冬にかけて実をつけるみかん畑をデザイン。シンボルマークは、美しい曲線を描く線路と列車。
喜々津・西諫早(諫早市)
喜々津―――古くから長崎を代表する伝統として続くペーロンをデザイン。シンボルマークは、ペーロンで使用される「和船」と「櫂」。
西諫早―――多くの人々の交流拠点になっている西諫早ニュータウンの町並みをデザイン。シンボルマークは、「長崎街道(茶色)、多良海道(青色)、島原街道(緑色)」の分かれ道と「笠」と「振分荷物」。
諫早(諫早市)
国指定天然記念物である諫早公園の大クスと国指定重要文化財の眼鏡橋をデザイン。シンボルマークは、江戸時代から続く「諫早のんのこ節」。
―――大村線沿線観光活性化協議会は、長崎・佐世保間を結ぶ鉄道沿線の活性化を目的に、7自治体(長崎市・佐世保市・諫早市・大村市・長与町・東彼杵町・川棚町)とJR九州が一体となり地域活性化にむけて取り組んでいる組織。