盛岡市動物公園ZOOMO ズーモ サポーターたちが「誰でも観察できる開かれた動物病院」実現へクラファン寄付を呼びかけ、国内初の新病院計画に全国の獣医師や専門家も注目

「動物たちはわたしたちの言うことをぜんぜん聞いてくれなくて苦戦したけど、逆に動物も生きていると実感しました」

「動物も歳をとったり病気になるということを考えたことがなかった。そうしたことも学べる新しい病院が、盛岡市動物園にできたらいいなって思いました」

―――そんな想いを話してくれたのは、盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)のサポーターたち。

動物が大好きな盛岡市動物公園サポーターたちが5月16日、獣医師や飼育員といっしょに「ZOOMO 動物たちの身体測定2024」に参加し、園内の動物たちの身体測定や、国内初の新動物病院建設にむけたGCF(ガバメント・クラウドファンディング)の寄付を呼びかけた。

そう。冒頭で「学べる新しい病院」と話していたのが、盛岡市動物公園が計画する「誰でも観察できる開かれた動物病院」。国内初の新病院計画に全国の獣医師や専門家も注目するプロジェクトだ。

動物治療を誰でも観察できる場を

従来の動物病院というと、事故にあった野生動物を保護し診療・治療するというシーンは非公開だった。

そこを、盛岡市動物公園 ZOOMO が新たにつくる新型動物病院は、クラウドファンディングで建設費1億円を募って建てる計画。

具体的には、新動物病院を取り囲む観覧通路を設置し、診療室の窓から動物たちの治療を誰でも観察できる空間構成に。

また、モニターで動物たちが治療を受けるようすや、病気予防のための健康診断を受けるようすも観て学べるようにする。

さらに、新動物病院内に入れるツアーや検査体験・疑似診療ができる機会もつくっていくという。

死もおろそかにしてはいけない

「盛岡市動物公園 ZOOMO のまんなかに建てる新動物病院は、誰もが気軽に立ち寄ることができる場所となります。

そこでは懸命に生きる動物たちの姿はもちろんのこと、いままで非公開だった病気の動物や死も見えるようになります。

命とは、必ずしも生きているということだけではありません。命は『生と死』の循環で成り立っていることが自然界のルールです。

わたしたちが実現したいと考えている新動物病院では、動物や自然に向き合い、生きることの大切さとともに、自然のなかでは死もおろそかにしてはいけないことについて考えることができる場所をめざしています」(盛岡市動物公園 ZOOMO 辻本恒徳 園長)

―――5月16日~11月15日の180日間で、目標金額1億円を募る、盛岡市動物公園 新動物病院 建設計画。6月7日現在で、達成率11%。この新動物病院にかける盛岡市の想いや、計画の詳細はGCFサイトへ。

◆動物たちの命を守る新たな動物病院をつくりたい! ―ZOOMOの飼育動物も!岩手の野生動物も!―
https://www.furusato-tax.jp/gcf/2982