ことし7月下旬の運転再開をめざす箱根登山鉄道は、5月11日から箱根湯本と大平台の間で試運転を始める。
箱根湯本と大平台の間には、塔ノ沢駅、撮影地として知られる早川橋梁、最初のスイッチバック地点 出山信号場などがある。
今回の試運転は、日中時間帯に1時間に2本程度、鉄道施設の機能を確認しながら実施する。大平台駅には進入しない。
箱根登山鉄道線は、2019(令和元)年の台風19号の影響で、複数か所で倒木や線路内土砂流入、斜面崩落、橋梁流失などの被害が発生し、同年10月13日から箱根湯本~強羅で運転を見合わせている。
当初、被害の状況から全線復旧は2020年秋と見込んでいた同社は、運転再開見込時期を2020年7月下旬に前倒し。今後、復旧作業の進捗状況にあわせ、試運転区間を順次延長していく構え。