AI・自然言語処理を通して事業コンサルティングサービスを展開する pluszero(プラスゼロ)は10月28日、東京証券取引所グロース市場(証券コード:5132)に新規上場した。
プラスゼロは、「人の可能性を広げる」というビジョンのもと、AI・自然言語処理を通して事業コンサルティング、サービス提供を展開。
ディープラーニングの次のAIトレンドして注目される「人の言葉の意味を理解するAI」の自然言語処理領域に注力し研究開発。2021年9月には世界初の新技術を用いた「仮想人材派遣」に関する特許を取得した。
◆pluszero(プラスゼロ)
https://plus-zero.co.jp/
第4世代AIを実現
東京証券取引所グロース市場に上場した pluszero(プラスゼロ)は、同日の10月28日、ベクトルスタジオCで「株式会社pluszero 株式上場発表会」を開催。
会場には、pluszero 小代義行 代表取締役会長/CEO、森遼太 代表取締役社長/COO 博士(科学)、永田基樹 取締役副社長/博士(情報理工学) の3名が登壇。
pluszero が業界をリードする第4世代AIを実現するための具体的な技術の解説、その技術を活用したサービスである「仮想人材派遣」の今後の展開などを説明した。
柔軟な人工知能 AEI を独自開発
pluszero(プラスゼロ)は、第4世代AIとして、すでに実現している人工知能(AI)と極めて実現が難しいとされている汎用人工知能(AGI)の間の概念として、独自に「柔軟な人工知能」、英訳として「Artificial Elastic Intelligence」(AEI)を定義し、開発に取り組んでいる。
ここで第4世代AIとは、現在の主流である「ディープラーニングを含む統計的機械学習」を用いた第3世代AIが持つ限界を克服することを目的とし、その手段として「推論と検索」を用いた第1世代AIと「ルールベースのシステム」を用いた第2世代AIと第3世代AIを融合させることで、実現を目指す次世代AIと位置づけられている。
ナレッジグラフによる第2世代AIやディープラーニング技術による第3世代AIがはらむ課題を解決する新しいAIの枠組みとして第4世代AIという概念が昨今提唱され始め、その第4世代AIの具体的な実装として、pluszero(プラスゼロ)が独自に開発するAI技術を総称したもの。
仮想人材派遣の開発を加速、拡大展開へ
pluszero(プラスゼロ)は、AEI技術を具体化することで実現できるサービス「仮想人材派遣」を展開。
この仮想人材派遣は、「ユーザーから見て人間が対応しているように感じる対話システム」である「仮想人材」を、実世界で人材を派遣しているような形で、メール・電話・チャット・テレビ会議・ロボットなどを通して提供するサービス。
機械が人間のように言葉を理解することで、ユーザーとコミュニケーションを取って相互に理解度を高めながら、ニーズに合わせたタスクを実行し、効率的にPDCAサイクルを回すことができる。
プラスゼロは今後、「ユーザーから見て人間が対応しているように感じる対話システム」に必要な「理解度レベル4」の実現をめざすほか、「コミュニケーションの自動化レベル4」を3年から5年のスパンで実現させる計画。
さらに、仮想人材派遣の技術開発レベルを向上させ、対応可能な仕事のジャンルを増やし、重点的にイノベーションを起こす分野として、製造業、メン
テナンス業、メディア・広告業、コールセンター業を選定し、そのマーケットに対して参入するための事業パートナーと業務提携し、かつ、AEIによる差別化を図っていくという。
◆pluszero(プラスゼロ)
https://plus-zero.co.jp/
(図・グラフの出典元はプラスゼロ)