スマートフォンむけ写真共有ソーシャルアプリ「Snapchat」(スナップチャット)を運営する、米国 カリフォルニア州 Snap は、Snapchat ユーザーのZ世代コミュニケーション・つながり・消費の各スタイルについての変化を調査。
昨年、Snapchatユーザーを対象に調査したところ、Z世代が持つ消費力は4兆4千億ドルにのぼることが明らかに。
今年はさらにZ世代のSnapchatユーザーが持つ購買力とコミュニケーション方法について詳しく調査。
調査はCrowd DNA社の協力のもと、16か所の市場における1万9000人以上を対象に調査し、Z世代のSnapchatユーザーの核心に迫った。
アイデンティティ・コミュニケーション・コマース・つながり に着目
今回の調査では、Snapchatユーザーの特徴となるユニークな行動と、とくにZ世代で見られる特徴を4つの大きなカテゴリ(アイデンティティ/コミュニケーション/コマース/つながり)に分けて着目。
調査で判明したZ世代の特徴として、ホンモノであることに価値を置くだけでなく、拡張現実(AR)を利用して、人々のつながりやショッピングの仕方を変容させていることがわかった。
幸福への配慮、人間関係を大事にする
直近2年間を見ると、SnapchatユーザーとZ世代に大きな変化はないが、自分の姿を表現する方法は変化してきている。
幸福への配慮、人間関係を大事にする、楽しさといった価値観が、中心的に。
これらの価値観は、友人だけでなく、ブランドや広いコミュニティとの関わり方にも影響を与えている。
アイデンティティ:ありのままの自分
人々が自由にその瞬間を生き、自分らしくいられる場所でありたいと考えているスナップチャット。
そんな世界中のSnapchatユーザーたちは、自分らしさに価値を置き、まわりからの期待といったプレッシャーがあっても、ありのままの自分でいることを重要視している。
コミュニケーション:よりクリエイティブでインタラクティブに
現代はまさにビジュアルコミュニケーションの時代。その先頭を走るのがSnapchatユーザーだ。
Z世代の95%が友人とメッセージをやり取りするさいに、何らかのビジュアルコミュニケーションを利用したことがあると回答。
この世代は、コミュニケーションを再定義し、よりクリエイティブでインタラクティブな方法で自分を表現し、楽しみながら人とのつながりを深めている。
すべてのスナップが、彼らの人生で起こったことを共有するツールといえる。
コマース:Snapchatを介して購入
とくにZ世代は、より没入感のある体験を期待している。
Snapchatユーザーは、購入前から購買意欲を高めたり、ARで商品を試着したり、友人や家族と相談できる。
店舗に出向くのが面倒なときでも、友だちの都合が悪いときでも、スナップチャットでショッピングをすれば、より便利でソーシャルな体験が可能。
実際スナップチャットは、Z世代が購入したお気に入りの商品をシェアしたり、ショッピングするためのプラットフォームの第1位となっている。
つながり:ARレンズ/フィルタを使用
Z世代は、友人関係、ブランド、広いコミュニティに、意義やガイダンスを顕著に求めている。
Snapchatユーザーは、より強い人間関係を築き、よりクリエイティブでより便利な方法で人とつながることができる。
これは、ブランド自身も新しく革新的な方法でユーザーとつながるべきだという考え方を意味している。
実際、Z世代の約半数は、ARレンズ/フィルタを使用することで、ブランドとの結びつきをより強く感じられると回答している。
―――全体として、スナップチャット世代は、ありのままの自分を見てもらいたいと願い、世界をより良い場所にしたいという価値観、前向きな希望、願望を持っている、非常にパワフルでユニークなオーディエンス。
彼らは、自分たちがいる場所でつながりを持ってくれる信用できるブランドを求めている―――と Snapchat は分析している。