


埼玉県越谷市に本社を構える住宅メーカー ポラス は、ポラスグループ最大規模の木造建築 情報発信拠点「ポラステクノシティ」を、越谷市のとなり、吉川市の吉川美南駅東口周辺地区土地区画整理事業地内にオープン。
ポラステクノシティは、住まいに関する技術展示スペースと事務所のオフィス棟「ウッドボックス」、ポラス暮し科学研究所が入る研究棟「ウッドラボ」、木造建築について実験・開発を行う実験棟「テクノラボ」の3棟の中大規模木造建築と、注文住宅のモデルハウス4棟「体感すまいパーク吉川美南」で構成する複合施設で、吉川市と協定を結び、災害時の帰宅困難者一時滞在施設として、また防災倉庫としても活用される。
さらに、SDGS で注目が高まる中大規模木造建築事業の一層の拡大と、展示スペースの活用による「交流と学びの場」として地域住民に親しまれる場としても活かしていくという。
環境省「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」に採択


オフィス棟(画像上)と研究棟(画像下)は、一般流通材と大断面集成材(大断面材は600mm~720mmの梁せい)、住宅用の金物を使用。
75分準耐火木造建築であるオフィス棟は環境省「建築物等のZEB化・省CO2化普及加速事業」に採択された。
さまざまな住宅性能実験を行う実験棟は広々空間


実験棟は、3階建ての戸建住宅サイズを室内に納め、さまざまな住宅性能実験を行うため982.5m2の空間に12000mmの天井高を実現。
大断面集成材を使用(柱=420mm角・長さ13000mm 燃えしろ設計による木構造の現し 梁=120mm×1200mm×20000mm)し、木目の綺麗さや香りなど木のぬくもりも体感できる。
高さ3550mmの CLT耐力壁3段重ね(総高さ13000mm)で、全館避難安全検証法の適用により排煙設備・排煙窓を免除。
3棟共通 中大規模木造建築物


ポラス 木造建築 情報発信拠点「ポラステクノシティ」(@吉川美南駅前)は、3棟とも中大規模木造建築物で、省エネ適合性判定にて各棟ZEB(net Zero Energy Building ネット ゼロ エネルギー ビル)数値を達成。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)認定取得し、木造建築で BIM(Building Information Modeling ビルディング インフォメーション モデリング 国土交通省補助事業『建築BIM加速化事業』利用)活用する。
また、ZEB により、3棟合計で年間杉10,214本分、森林面積11.3ha分のCO2排出削減効果(森林研究所HP資料を元に試算)があるという。
「地域の安全・安心につなげ、地域活性化の一助に」

3月13日には、ポラステクノシティに吉川市 中原恵人 市長、ポラス 中内晃次郎 代表取締役が出席し、「災害時における帰宅困難者一時滞在施設の提供並びに防災倉庫の使用に関する協定」を締結。
中原市長は「ここポラステクノシティで、木造・木材という日本の文化のひとつを、子どもたちへと継承していきたい。また文化・芸術の拠点をつくっていきたい。ポラスが建てる建造物が、市民にとって安心・安全につながればいい」と期待した。
また、ポラス 中内 代表は「災害時に停電が発生した場合は、ここから電気を供給し井戸水で生活用水を確保していく予定。地域の安全・安心につなげ、さらに地域活性化の一助になればうれしい」と伝えた。



