JR東日本 KDDI 日本電業工作 AGC 京セラ 5Gミリ波を車内で増幅し通信速度 1Gbps エリアを 40% から 97% へ大幅アップに成功 国内初 車内の通信環境改善へ前進

いまこれを読んでいるスマホの“波”も、5G(第5世代移動通信システム)の人が多いはず。

この 5G のミリ波、28GHz 帯の広い帯域幅を活用することで高速・大容量通信を実現できる。

いっぽうで、電波の直進性が強く、遮蔽物(しゃへいぶつ)の影響を受けやすいため、エリア展開が課題のひとつ。

この課題に対し、KDDI は、ミリ波の通信エリアを自律的に最適化して構成する無線中継器を活用し、ビル街などの遮蔽物の多い屋外を中心にミリ波の通信エリアを拡大してきた。

5G の波を遮る空間のひとつに、電車内がある。

電車の車内は、厚い鉄のボディで包まれたなかにあり、5G の波が届かないというケースがあった。

そこでこの課題解決に動き出しのが、KDDI、JR東日本、AGC、日本電業工作、京セラ。

この共同体で、山手線 E235系電車の車両基地などがあるJR東日本 東京総合車両センターで、山手線車両内 5G(ミリ波)エリアを拡大する実証に成功した。

本実証では、線路沿線のミリ波基地局から放射された電波を、車両の窓に設置したミリ波対応ガラスアンテナで受信し、電波を増幅した上で車内へ伝送・再放射する構成により、留置中の車両内にミリ波の電波を引き込んだ。

屋外の基地局からのミリ波を、車両内に引き込んで再放射する取り組みは国内初です。

これにより、金属によりミリ波の電波が届きにくい車両内でも、通信速度 1Gbps を達成可能な通信エリアが、車両全体の 40% から 97% へ改善されることを確認した。

KDDI と JR東日本は今後も、ミリ波を含む電波の有効活用や、鉄道沿線等での通信環境向上、鉄道業務の DX に向けて取り組んでいく。

KDDI:全体構成の立案、本実証の企画・実行・評価

JR東日本:実証環境の検討・提供

AGC:ミリ波用ガラスアンテナの設計・提供

日本電業工作:ミリ波用誘電体導波路およびロッドアンテナと漏洩アンテナの設計・提供

京セラ:ミリ波用高利得アンプの設計・提供