3月28日にオープンするイオンスタイル海老江(大阪市福島区海老江)と、イオン藤井寺ショッピングセンターは、使用電力の100%を再生可能エネルギーで運営していく。イオン初の試み。
イオン藤井寺SCではPPAモデルを導入し、太陽光発電電力を自家消費する。太陽光発電で不足する電力は、関西電力「再エネECOプラン」の再生可能エネルギーを調達。イオンスタイル海老江でも同プランで再生可能エネルギーを調達する。
今回のPPAモデル(Power Purchase Agreement(電力販売契約)モデル)では、屋上に設置した太陽光発電設備により、一般家庭の年間約30世帯分の使用量に相当するクリーンな電力を発電。この電力を、施設の使用電力の一部とすることで、再生可能エネルギーを活用していく。
イオンの施設管理を担うイオンディライトは、施設運営に必要な設備機器類を統合管理するオープンネットワークシステム(ビルオートメーション)を導入。
施設内・外を問わず各種設備を遠隔制御し、設備管理員・清掃員・警備員による細やか・効率的な運用に加え、各種設備データを収集・解析し、さらなる省エネルギー化をすすめていく。
また、イオンリテール、関西電力、オプテージ、神戸大学、日建設計総合研究所の産学5社は、スーパーマーケット業界世界初の「人流等のデータとAIを活用した空調エネルギー削減システム」実証実験を開始。
同実験は、施設内に温度計等のセンサを設置し、人流・動線・温湿度・CO2濃度等のセンシングデータを収集・蓄積。AIを活用してスマート空調制御、先端的なサービスを提供していく。
スマート空調制御では、外気の導入/遮断、空気の再利用、人の粗密による風向・風量制御に関し、AIを活用した最適な空調を自動制御。その省エネ効果を実証していく。
また、先端的なサービスとして、安全・安心な店舗、待ち行列の解消、高度なマーケティングに資するソリューションを提供し、その実効性を検証していく。