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「子どもたちといっしょに考え、新たな発見を共有したい」
かつては、学校の先生になるなら、教員養成課程科目がある大学の教育学部へ…などが一般的だった。
いまは、自分の学び培ったスキルや技術を“横展開”し、自分が極めたい道・進みたい道の“途中”で子どもたちといっしょに考える・伝える場があることで、冒頭↑のような想いを実感している学生も多い。
―――北に赤城山、西に浅間山が望める緑豊かな埼玉県深谷市にキャンパスをおく埼玉工業大学も、そんな学生時代を選ぶ学生が多い。
深谷生涯学習センターで小学生を対象にした「おしごとフェスタ2024~新一万円札発行記念~」でも、そう感じた。
文理融合、ロボティクス・AI・自動運転・生成AI・プログラミングなどを体得できる学び場
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埼玉工業大学といえば、情報化社会の先端知識、CG、デザイン、情報学などの理系と、経営学、法学、社会科学など文系の専門分野を同時に学べる文理融合カリキュラムの人間社会学部 情報社会学科や、ロボティクス・AI・自動運転・文章解析・生成AI・プログラミングなどを体得できる工学部 情報システム学科をはじめとする、多彩な学部・学科と“ゆっくり学べる環境”で注目を集める。
この深谷市「おしごとフェスタ2024~新一万円札発行記念~」会場で子どもたちが大注目したのが、日野レインボーII一般路線バスに後付け自動運転AIシステムを搭載しオートで走るバス。
自動運転、IT応用機械、AIロボティクス、バイオサイエンス、環境・クリーンエネルギー 工学部に5つの新専攻が誕生
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この自動運転AIバスを開発・保有しているのが、埼玉工業大学。
ことし4月からは、この埼工大に工学部 情報システム学科に自動運転専攻、機械工学科に IT応用機械専攻/AIロボティクス専攻、生命環境化学科にバイオサイエンス専攻/環境・クリーンエネルギー専攻が新たに始動するということで、地域の人たちもその最新トレンドを体感できるとあって多くの人たちが駆けつけた。
地域の子どもたちにドキドキ・ワクワクを
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この埼玉工業大学 自動運転AIバスの開発をとりまとめるのが、工学部 情報システム学科 渡部大志 教授 副学長(研究・国際交流担当)自動運転技術開発センター長。
この日は、同じく自動運転AIシステムの開発を手がける学生たちと、自動運転バス試乗会に立ち会い、自動で走るバスの車内で親子にその仕組をやさしく教えていく。
プログラムや画像解析アルゴリズムの更新などに関わる学生たちも、自動で走るバスに驚く子どもたちをみて、うるっ。
“社会実装される教材”がいつも近くにいる場
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埼玉工業大学に4月から始動する自動運転専攻(工学部 情報システム学科)は、こうした“社会実装される教材”がいつも近くにいる場で、最新トレンド(やエピソード)を体得できる。
実はこの自動運転AIバス、自動運転専攻の学生だけでなく、埼工大に通うすべての学生・教員・関係者が、このバスに乗って“進化のいま”を体感できる。
大学の最寄り駅 高崎線 岡部駅 とキャンパスを結ぶスクールバスとしての役割も果たしてるから。
動く教材、地域貢献モビリティ、ワクワクさせる技術、新たなソリューション
そして埼玉工業大学の自動運転AIバスは、大学教育のなかでの“動く教材”として、地元に自動運転バスを社会実装させる“地域貢献モビリティ”として、地元の子どもたちを“ワクワクさせる技術”として、そして地方の公共交通を維持する“新たなソリューション”として、と、さまざまな顔を持つ。
埼玉工業大学は、この自動運転技術を全方位で公開し、自動車関連企業をはじめ、モビリティサービス事業者、路線バス事業者、地方自治体、観光事業者、地元企業・団体、大学・学校・教育委員会関係者などを対象に、見学会・試乗会などを積極的に受け入れている。
「自動運転AIシステムや、実際にオートで走行する自動運転AIバスの試乗・体験機会を増やすことで、新たなアイデアの創出や、連携によるシナジー、パートナーシップなどが生み出されると思っています。
今後も、幅広い業種・業態の人たちに、この自動運転AIバスの貢献度、活躍できる場、無限の可能性を体感してほしいとも思っています」(渡部大志 教授)
―――そんな想いで日々アップデートを重ねる埼玉工業大学の自動運転AIバスと、新たに始動する専攻で、さらに県外・国内外から注目を集める気配。
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