
北は北海道、南は沖縄まで、ニッポンには多数の大学が存在するけど、ひとつのキャンパスで全学部生が4年間を学べる大学って、意外と少ない。
さらに、広大な敷地と緑豊かなワンキャンパスで幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・大学院まで一貫して過ごせる“学び場”は、そうそうない。
首都圏では玉川学園・玉川大学が突出した存在
東京都町田市に幼小中高・大学・大学院をワンキャンパスで構える玉川学園・玉川大学は、敷地面積61万m2。
とにかく広い。敷地は本部がある東京都町田市の県境を越え、神奈川県横浜市・川崎市までにおよぶ。
東京ドームが13個も入る広大な敷地と、起伏に富んだ緑豊かな玉川の丘に、最新の教育研究施設や運動場、各種校舎が有機的に配置されている。
玉川学園・玉川大学のキャンパスを小田急線の線路がトンネルで貫き、しかも最寄り駅の玉川学園前駅から歩いて3分。新宿からも約30分というアクセスもいい。
そんな広大で豊かな自然環境に恵まれた玉川大学だからこその、独自の活動やプログラムがある。
そのひとつが、Tamagawa Mokurin Project

森が学び場の玉川学園・玉川大学の取り組み「Tamagawa Mokurin Project」は、樹木の整備と学園での学びを「木の輪」でつなぐプロジェクト。
人の心にも木を植え、育てることで、未来の地球環境保全に寄与することをめざすプロジェクトで、玉川学園・玉川大学の児童・生徒・学生たちも、さまざまなプロジェクトに自由に参画できる。
学園の森を守り、学ぶ

「Tamagawa Mokurin Project を通じて児童・生徒・学生が木に対する理解を深めることで、木を身近に感じ地球環境保全のための森づくりに貢献できる人材育成をめざしています。
そして、キャンパス内で更新せざるをえない木々の剪定材・間伐材を低温乾燥装置を用いて乾燥させ、児童・生徒・学生がそれらを有効に利用することで木の輪を広げながら、人の輪も広げることで脱炭素社会を構築し、未来の地球環境保全につなげることを目的としています」(同プロジェクト)
―――そんな玉川学園・玉川大学 Tamagawa Mokurin Project の最新アクションが、第44回 横浜開港祭(5/31~6/2)への体験型ワークショップを出展。
森でとれた素材や最先端技術を紹介


玉川学園・玉川大学は、第44回 横浜開港祭(5/31~6/2)に出展し、「玉川の丘の木×サンゴ、アワビの殻をアップサイクル」「玉川サンゴコーヒー販売」「白化したサンゴを用いたレジンキーホルダー展示販売」の3ブースを展開。
教職員と児童・生徒・学生がいっしょになって、地球環境保全と持続可能な社会の実現にむけて、来場者に身近な素材や最先端技術を紹介。
児童・生徒・学生たちは、自分たちが推し進める Tamagawa Mokurin Project の取り組みを来場者に教え伝えることで、あらためて活動の意義や環境意識を再認識。
そしてなによりも、みんなが主体的に活動して楽しんでいるのが印象的。
玉川大学 工学部生が体感


教育学部・文学部・芸術学部・経営学部・観光学部・リベラルアーツ学部・農学部・工学部と、8学部17学科をそろえ、グローバル社会で必要となる「学士力」を養うための学びを展開する総合大学――玉川大学は、今回の横浜開港祭(5/31~6/2)では工学部の教職員・学生たちが参加。
玉川大学 工学部は、情報通信工学科・ソフトウェアサイエンス学科・マネジメントサイエンス学科・デザインサイエンス学科の4学科で構成。
第44回横浜開港祭(5/31~6/2)玉川大学ブースには、デザインサイエンス学科のインタラクションデザイン研究室 平社和也 講師と研究室の学生たちが参加してワークショップを実施。
工学部の出展は今年で3回目となり、初回から大勢の参加者が集まる毎回人気のワークショップに成長。
来場者に「木材×デジタル技術でオリジナル作品をつくろう」と呼びかけ、行列ができるにぎわいに。
学園の森で発生した間伐材を活用

横浜開港祭 玉川大学ブースでは、玉川学園・玉川学園の森で発生した間伐材を活用し、レーザー加工技術を使ってオリジナル木製品をつくるワークショップを展開。
参加者がスマホなどから提供した写真や画像を、デジタルレーザー加工技術を使い、自分だけのキーホルダーやコースターを作成していく。
ここでは、玉川大学の陸上養殖アワビの殻も使って、カラフルに加工する楽しさも。
この作品づくりは、研究室の学生が参加者へていねいな指導を担当。
参加者は学生のサポートにより、思い思いのデザインの作品をつくり、笑顔があふれていた。
学生は授業や実習や卒業研究などで、3Dプリンターやレーザーカッターなど機材がそろったデジタルものづくりのメーカーズフロアーでの学びを活かし、こうして来場者たちとリアルなコミュニケーションも体感。
自分だけのオリジナルアクセサリー・実用品をつくって、学生・来場者みんなで地球環境保全と持続可能な社会の実現に向けた意識を共有していった。
サイエンスで新価値をデザイン
玉川大学 工学部 デザインサイエンス学科は、モノづくりを通して多様化する課題に対応する「デザイン能力」を身に付けることをめざし、商品企画から設計、商品化までを学び、サイエンスにより新しい価値をデザインするプロフェッショナルを養成する学科。
具体的には、プロダクトデザイン・ロボットデザイン・環境デザイン の3つの専門領域から技術と知識を複合的に深め、さらに教職課程を受講することで中学校(技術・数学)高校(工業・数学)の教員への道も開ける。
玉川大学 工学部のスゴいとこ
玉川大学 工学部は、デザインパテントコンテンストで6年連続優秀賞受賞や、RoboCup 2024 世界大会 @Homeリーグ2位など、異分野融合で学生が取り組んだ成果を続出中。
「学生と教員の距離がちかく、のびのびと、なんでも相談できて課題解決へと導いてくれる」
そんな“おだやかな風”が抜ける、緑豊かな丘にある最新の研究施設や異分野融合空間 「STREAM Hall 2019」 で学ぶ時間が、学生たちは「居心地がいい」という。
―――今回のデザインサイエンス学科の活動のほかにも、情報通信工学科・ソフトウェアサイエンス学科・マネジメントサイエンス学科の最新情報が工学部のオリジナルサイトで公開されてるから、気になる人はチェックしてみて↓↓↓
https://www.tamagawa.ac.jp/college_of_engineering/
https://www.tamagawa.jp/university/feature/makers_floor/