実はみんなが住む戸建住宅や集合住宅も、二酸化炭素を排出している。
そう考えると、パナソニック エレクトリックワークスの「進化した住宅の知能」を導入して、暮らしにあわせて、電気をかしこく使うのも、ありだ。
―――12月3日、東京・新宿で開かれた説明会で、あらためてそう感じた。
専門家たちも AiSEG3 に期待
パナソニックは、家庭内の様々な家電や住宅設備機器をインターネットにつなげて連携させるホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)中核機器 最新システム「AiSEG3」(アイセグスリー)を2025年3月に発売するのに先がけ、説明会を開催。
パナソニック エレクトリックワークス 野村仁志 室長、芝浦工業大学 建築学部長 秋元孝之 教授、社会起業家 石山アンジュ 理事らが登壇し、AiSEG3 の社会的インパクトや期待を語り合った。
再エネ活用率 76% を実現
パナソニック エレクトリックワークス HEMS 中核機器 最新システム「AiSEG3」(アイセグスリー 2025/ 発売)は、家庭内電力需要と、翌日の発電量を予想するなど、AIを活用し、太陽光発電を効率よく利用する「AIソーラーチャージ Plus」機能を強化したモデル。
家庭内の電気の再エネ活用率 76%(使用した電力量のうち自宅で発電した電気を使った割合)を実現し、電気代削減にも貢献する注目システムだ。
他社製エコキュートにも対応
AiSEG3 でさらに前進した機能のひとつに、他社製エコキュートでも使用できるようになったこと。
コロナやダイキン工業など、順次対応させていくという。
デバイス一括操作シーン数が6倍の48に
また、AiSEG3 につながる複数の機器をまとめて一括操作できるシーン数を、従来の 8シーンから 48シーンに拡大し、利便性も向上。
まさに AiSEG3 が「家の知能」として、エネルギーソリューション機能と IoT機能を進化させていくという存在に。
ディマンド・レスポンスにも対応
また、本製品は「空間の価値を高める美しさ」と「環境への貢献」を追求した配線器具、照明器具などの電気設備の製品群「Archi Design(アーキデザイン)」のひとつで、住空間に馴染むフラットデザインや操作しやすい UI を採用。
あわせて施工専用無線 LAN(Wi-Fi)ルーター機能搭載や、ユーザー設定機能の一覧表示による設定漏れサポートで、従来よりも設定がよりかんたんに。
今後は、市場の電力ひっ迫時に、家庭で電力使用量をかしこくコントロールし、電気の供給量と使用量のバランスをとる「ディマンド・レスポンス」にも対応していくという。
V2H を強化、買電抑制も
そして AiSEG3 では、AIソーラーチャージPlus機能で、夜間のやすい電気や太陽光発電の余剰電力を活用し、電気自動車(EV)の電気を自動で充放電。
EV を使わない日は、電気自動車を太陽光発電の蓄電池として利用し、買電を抑制できる。
「生活者に不便なく快適に省エネを」
―――いよいよ2025年3月に発売される、パナソニック エレクトリックワークス ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)中核機器 最新システム「AiSEG3」(アイセグスリー)。
パナソニック エレクトリックワークス 野村仁志 室長は、「AiSEG3 を導入することで、家一軒のなかに、生活者に不便なく快適に省エネを実現できる。さらには地域ともつながり“面”を広げていくと、自治体レベル、国レベルのエネルギー課題に貢献できるだろう」と。
また、芝浦工業大学 建築学部 秋元孝之 教授は、「AiSEG3 は、2050年カーボンニュートラル社会実現に向けて、住まい手の負担がなく、コストを削減しながら実現できると期待している」と語った。