人力での雪落としを9割削減! 秋田新幹線 大釜駅 融雪装置が初稼働、4/25から新ホーム供用開始

1921(大正10)年開業、田沢湖線(秋田新幹線)盛岡と小岩井の間にある大釜駅(おおかまえき)。

この大釜駅に、冬の秋田新幹線車両を支える重要な設備が配置され、初めてのシーズンを無事終了させた。

新幹線の床下機器を、地面側から60度の温水で3分間 噴射し、車両に付着した雪を落とす、融雪装置。

JR東日本盛岡支社は、大釜駅に融雪装置を設置し、2019年12月15日から稼働させ、これまで人力で床下についた雪を落としていた作業を、オートメーション化。

3月31日で今冬の稼働を終了させ、「十分な融雪効果が確認できた」という。

2019年12月15日~2020年3月31日の秋田新幹線沿線の降雪量合計は156センチ。同期間中に走った上り列車は1853本。

このうち97本に大釜駅融雪装置を稼働。人力での雪落としは、わずか2本に減少させた。

2018年度の人力による雪落としが42本あったことから、前年比5%まで減少させたことに。

4月25日からは新ホーム供用開始、跨線橋を解消

この融雪装置を設置する工事の関係で、大釜駅は、使用する線路を下り1番線から新設する上り1番線に切り換えた。

こののりば切り換えで、利用者は2019年10月25日から上り1番ホームと駅舎の間を行き来するのに跨線橋を渡る手間があった。

同駅は、駅ホームの拡幅工事を実施。4月25日の始発列車から、すべての列車がこの跨線橋を渡らず、拡幅したホームを利用する。