長谷工コーポレーションの居住型実験住宅で AI IoT スマートハウス を体感「サステナブランシェ本行徳」に出現した13戸に多彩な最新機能&ソリューション、実際に住んで検証&データ収集し住まいに新たな価値を

これは次世代マンションを試しているのか? それともそこに住む人間が試されてるのか?

―――そんな2択へと考えが行き着くほどインパクトのある、超最先端賃貸マンションが千葉県市川市本行徳に出現し、2024年春に入居が始まる。

それが、長谷工コーポレーションが手がける居住型実験住宅「サステナブランシェ本行徳」(地上5階建 36戸)。

その最大の特長が、国内初 建物運用時 CO2 排出量実質ゼロをめざした最新機能と、ウェルビーング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)を実現させる最新AI・IoTシステム。

前回は、CO2 排出量実質ゼロをめざした環境性能についてレポート。

今回は、長谷工コーポレーション居住型実験住宅「サステナブランシェ本行徳」(地上5階建 36戸)のなかの、未来をつくる居住型実験住宅「RESIDENCE LABO」(レジデンスラボ)として検証展開するスペシャルな13戸にクローズアップする。

居住型実験住宅で検証・データ収集し「暮らしの最適化」へ

「サステナブランシェ本行徳」は、既存の企業社宅を長谷工が買い取り、長谷工リフォームが設計施工した「国内初 建物運用時 CO2 排出量実質ゼロ」という賃貸マンション。

全36戸のうち13戸を、未来をつくる居住型実験住宅「RESIDENCE LABO」(レジデンスラボ)として建物内に設置し、それぞれの部屋でさまざまな検証・データ収集を行っていく。

具体的には、建物の長寿命化技術、省エネ技術、ウェルネス住宅技術のほか、IoT 機器や AI 技術を最大限生かし、LIM(Living Information Modeling)を通じた「暮らしの最適化」を実現すべく、実際の居住環境から得られるさまざまなデータを新たな住まい価値創造に向けて研究・技術開発に活かしていく。

居住型実験住宅13戸のなかでも超未来的なのは「AI IoT Smart Housing」

「サステナブランシェ本行徳」の居住型実験住宅「RESIDENCE LABO」(レジデンスラボ)13戸のなかでも超未来的なのは「AI IoT Smart Housing」(5階)。

INIAD cHUB と共同で開発・施工した「AI IoT Smart Housing」は、そのすべての住宅機能が AI制御できる居住型実験住宅。

次世代スマートホームのコンセプト検証・データ収集を行い、ここから未来住宅を研究・開発・具現化していく。

たとえば、さまざまな角度に自動調整でき、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース:Application Programming Interface)連携制御もできる可動テレビのほか、家庭用ロボットやエアコン、カーテン、照明なども APIと連携制御し、居住者のキャラクターやライフスタイル、習慣にあわてカスタマイズできる。

また、洗面台の鏡は、インフォメーションミラーとし、天気や交通情報をリアルタイムに映し出してくれる。

これは電動可動階段。階段の上り下りがない場合は、折りたたんで空間を有効活用できるうえ、API連携制御もできる。

電動昇降照明や壁面デザイン家具は、シーンによって調光・位置を自動でコントロールしてくれる。これらもAPI連携制御が可能。

各室にはさまざまなセンサーを100個設置し、住宅内の状態を常に把握し、AI があらゆる住宅機能を最適制御する。

共用部にバーチャル森林浴空間

また、居住型実験住宅「サステナブランシェ本行徳」の共用部内には、エステーと共同開発した、「バーチャル森林浴」空間を設置。

自治会室や会議室、共同ルームに、森林の映像、音、香りを再現した空間をつくることで、利用者の気分的変化や脈拍など自律神経への影響を長期的に検証し、効果測定を行っていく。

秘密基地がある部屋で家族と過ごす「アクティブライフプラン」

外光が差し込んでいるようなアウトドア演出空間で、ボルダリングや秘密基地がある部屋で家族で楽しめる「アクティブライフプラン」空間も設置。

コテージをイメージした骨格も特長。

ヘルスケアサービス「Cheercle」洗面台空間

TOPPAN と共同開発し、生活動線上に設置されたIoTデバイスで、ユーザーの健康情報を収集。

鏡面に体重・体脂肪率・BMI・肌温度が表示され、タッチパネル感覚で情報表示を操作できる。

「リラクシングタイムプラン」や「快眠のための家」

このほか 長谷工 と NTT東日本、ブレインスリープが共同で開発した「快眠のための家」や、「リラクシングタイムプラン」といった実験ルームも設置。

「快眠のための家」は、全館空調システム、木質系内装材を取り入れ、生活リズムに合わせた照明制御が睡眠の質向上に与える影響を検証していく。

NTT東日本とブレインスリープとの共同開発により、活動量・心電図・脳波からの睡眠の質を計測し、最高の睡眠を実現するための住環境を定義していくという。

「リラクシングタイムプラン」では、月・昼・夜の光を調光してくれるトップライトつきキッチンにも注目を。

エントランスや共用部にもさざまな最新IoT・AI機能が

エントランスには、顔認証セキュリティを導入し、あらかじめ登録した居住者や特定業者を検知すると、ハンズフリーで入館できる。

遠隔監視カメラセキュリティも導入し、防犯性もアップデート。AI画像解析によって異常を検知してくれる。

またエントランスホールには、カネカの有機EL照明システム「KUMIKO」で構成したインスタレーション空間が。

このKUMIKOインスタレーションでは、外部の風の流れや照明の前を通る人の流れをセンシングし、そのデータがLIMクラウドにつながることで、自然データを光の演出にフィードバックしてくれる。

―――こうしたスマートホームシステムを導入した未来住宅創造に向けた居住型実験住宅「サステナブランシェ本行徳」には、このほか「純水素燃料電池でCO2 排出ゼロ・電力安定化へ」「セントラルエコキュートで太陽光発電を自家消費」「テレビ朝日との SDGs 施策、サステナブルアート」「カネカ有機EL照明や調光制御システム」など、優れた環境性能も注目を集めているから、公式サイトで詳細をチェックしてみて。
https://www.haseko.co.jp/sustainabranche/