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埼玉工業大学 SAIKOフェア で地域交通課題を支援する後付け自動化システム最前線を体感! 高大連携する高校生たちも自動運転AIバスに試乗し未来予測、来春は自動運転技術専攻も始動

「埼玉工業大学といえば、自動運転AIシステム開発」

―――そういわれるほど、埼玉県深谷市の埼玉工業大学で開発される、後付け自動運転AIバスが注目を集めている。

自動運転バスというと、すべてがまるっとパッケージ化された自動運転バスを想像しがちだけど、埼玉工業大学が手がける自動運転AIバスは、既存の路線バス車両に自動運転AIシステムを後付け(搭載・改造)することで、自動化を実現させるということで、全国の路線バス事業者が注目を集めている。

しかも、自動運転AIシステム開発のルーツとなる同大学 情報システム学科には、AI専攻 に続き、2025年4月から自動運転技術専攻がスタートするということで、第21回 SAIKOフェア(地域連携・研究 展示体験会/10月13日開催)では、多くの高校生や父兄、業界関係者たちが来場した。

路線バスや学バスとしても活躍

埼玉県先端産業創造プロジェクトのスマートモビリティ実証補助に 2年連続、また令和 3年度埼玉県デジタル技術活用製品開発費補助などに採択されている埼玉工業大学の自動運転AIバスは、“社会実装している教材”としてもその存在感を高めている。

たとえば、画像の中型路線バス車両は、既存の日野 レインボーII に埼玉工業大学が開発した後付け自動運転AIシステムを搭載し、全国各地の実証実験テスト走行を経て、自動運転AI や アルゴリズムなどをアップデートしてきた。

また、地元 深谷市出身 渋沢栄一を主人公にした NHK大河ドラマ「青天を衝け」放映にあわせて、「渋沢栄一 論語の里 循環バス」で最長26kmを自動運転レベル2で営業運転するなど、実績も積んできた。

さらに、普段は埼玉工業大学と、最寄り駅の高崎線 岡部駅を結ぶスクールバス(学バス)として自動で地元を走り、社会実装へ向けて着々と進化させている。

自動運転技術向上を産学官連携で推進

埼玉工業大学は、自動運転技術の研究・開発の強化にむけて、私立大学初の自動運転専門の研究組織として、学長直轄の研究センターである「自動運転技術開発センター」(渡部大志センター長:埼玉工業大学 副学長 工学部 情報システム学科 教授)を 2019年 4月に設立。

国内トップレベルの自動運転技術の研究開発を産学官連携で推進している実績を活かし、さらに新しい連携にも取り組み、自動運転への実現・社会実装に向けて協力・支援を加速する。

そのひとつが、高大連携

たとえば、系列校に専門学校越生自動車大学校や、おごせ自動車学校を運営する清和学園高校(埼玉県入間郡越生町)も、埼玉工業大学と高大連携を結んだ学校のひとつ。

清和学園高校は、自動車科・調理科・普通科の新しいスタイルの通信制高校で、地元越生町や東日本電信電話と連携し、文部科学省より令和5年度私立高等学校全国初となる マイスター・ハイスクール事業(次世代地域産業人材育成刷新事業)の指定校に。

埼玉工業大学は、清和学園高校自動車科のマイスター・ハイスクール事業ミッション「Connected Car 最新技術」と「車産業動向」を連携して取り組んでいく。

大学見学会でリアル体験

10月22日には、清和学園高校 自動車科2年生26名、普通科2年生25名が、埼玉工業大学を見学。

自動運転模擬授業「自動運転バスが創る未来: 埼玉工業大学と地域交通の実証」では、埼玉工業大学 副学長 工学部 情報システム学科 渡部大志 教授が、清和学園高校生たちに、自動運転AIバスを体験させながらこう伝えた。

「自動運転技術は、地域交通と都市生活を大きく変革しようとしています。

この講義では、埼玉工業大学と岡部駅(大学最寄り駅)を結ぶ自動運転バスの体験試乗を含め、最新の自動運転技術の実際を参加者に体感してもらいます。

自動運転の技術的背景、AIやセンサーの役割、交通社会の中での自動運転の意義について解説します。

また、実証実験の現場で直面する法規制や地域住民との協力関係の構築、技術的課題などを通じて、自動運転バスの可能性とその未来展望を探ります。

自動運転技術がどのように地域社会や地方交通に役立ち、将来的な社会インフラの一部となるかいっしょに考えてみたいと思います」

―――来年春からは自動運転技術専攻も動き出す埼玉工業大学。ここ深谷から加速する、自動運転AIシステムの進歩が、楽しみ。

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